FX初心者が理解しておきたいユーロ円の基礎知識とは? 人気の理由から取引の注意点、チャートのセットアップ例を解説

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こんにちは。ロンドンFXというブログを運営しております松崎美子です。
今回は、日本人の間で人気の高いユーロ円についてお話ししようと思います。読者の皆さんの中にも、この通貨ペアが大好きな方がいらっしゃると思います。是非一緒にユーロ円という通貨ペアを掘り下げてみませんか?

ユーロ円とは?

ユーロ円とは、ユーロ/ドルとドル円との掛け算通貨です。

ユーロ/ドル × ドル円 = ユーロ円
例)ユーロ/ドル 1.2000 ドル円100円 …… 1.2000 × 100 = 120円

ユーロは、欧州連合(EU)加盟28ヶ国のうち、19ヶ国で共有されている通貨です。誕生してまだ約20年という若い通貨ですが、世界の基軸通貨:ドルに次いで人気のある通貨に成長しました。

ユーロ円の人気

世界の為替市場では、毎日5兆ドル(約550兆円)を越す為替取引が行われています。ちなみに、日本の日経平均株価の出来高は、平均すると2兆円ですので、為替マーケットがいかに巨大であるかをご理解いただけたと思います。

世界市場での通貨別取引割合

それでは早速、東京・ロンドン・ニューヨークなど世界の市場で、どの通貨ペアが最も取引されているか調べてみましょう。

断トツ1位はユーロ/ドル、そのあとにドル円が続きます。ユーロ円はわずか2%弱となっており、世界全体では取引高はそこまで大きくないことがわかりました。

データ引用:国際決済銀行(BIS) https://www.bis.org/publ/rpfx16fx.pdf

東京市場での取引高

世界全体ではユーロ円はあまり目立ちませんが、果たして東京市場では、どうでしょうか?そこで取引高上位3通貨ペアを調べてみたところ、ユーロ円は堂々の第3位でした!

データ引用:東京外国為替委員会(2018年1月25日サーベイ) http://www.fxcomtky.com/survey/pdf_file/survey_20180125.pdf

次に、東京市場で取引される円クロスの通貨ペアに注目すると、ユーロ円取引が1位でした。つまり、円が含まれる通貨ペア取引の中では、ドル円に次ぎユーロ円取引が盛んであるということです。

データ引用:東京外国為替委員会 (2018年1月25日サーベイ) http://www.fxcomtky.com/survey/pdf_file/survey_20180125.pdf

ユーロ円取引の注意点

ここからは実践編です。ユーロ円取引をする場合、気をつけるべきことを重点的にお伝えしたいと思います。

文頭で申し上げましたように、ユーロ円は、ユーロと円の組み合わせですので、この通貨ペアが動く時は、(1)ユーロの材料 (2)円の材料 (3)両方の材料の3通りが考えられます。

ここでは、「ユーロ円が上昇(ユーロ高/円安)した」と仮定します。この場合考えられることは、

(1)ユーロが高くなった(ユーロ高)
(2)円が安くなった(円安)
(3)両方が同時に起きた(ユーロ高と円安が同時)

この3通りの可能性があります。そして、(1)(2)(3)のどの理由で上昇したのかを見極めることに対し、私は絶対に手を抜かず、徹底的に理由の裏付けを取ることを自分に課しています。

ユーロ円に限らず、為替取引ではテクニカル分析(出来高や価格など、市場指標のみを利用する市場分析)を中心に実行される個人投資家の方は多いです。そのこと自体は賛成ですが、どうして相場が動いているのか?そこがわからないと、値動きが急に思惑通りに動かなくなった場合、慌ててしまいます。そのため、私は徹底的に動いた理由を納得いくまで探すことを習慣づけています。

ユーロ円取引時のチャートのセットアップ例

最後になりましたが、ユーロ円を取引する際のチャートのセットアップについてお話ししたいと思います。人それぞれ、好みのチャートセットアップ法があると思いますので、これはあくまでも一例としてお読みいただけると嬉しいです。

最初に、私が実際に使用しているチャートをご覧下さい。すべて日足チャートで、ユーロとポンド、円、3つのクロス通貨ペアのチャートを6つ並べています。こうすると、ひとつの通貨ペアが動き始めた時に、他の通貨がどういう動きをしているのか、瞬時に把握できるので、非常に便利です。

もしユーロ円取引をする場合は、6つのチャートのうち、「ユーロ/ドル・ドル円・ユーロ円」の3つのチャートを見比べましょう。そして、ユーロ円の動きと同じ動きをしているのが、ユーロなのか?円なのか?すべて同じ動きか?必ずチェックする習慣をつけましょう。

(1) ユーロの材料で動いた場合

ここでは日足チャートではなく、1時間足で説明します。

ユーロ円が下落しました。ユーロ/ドルも一緒に下落しており、ドル円は逆に上昇しています。こういう動きをする時は、ユーロを動かす材料が出て、ユーロ/ドルもユーロ円も、ともに下落に転じたと理解して良さそうです。

(2) 円の材料で動いた場合

ユーロ円が上昇しています。ユーロ/ドルは下落基調である反面、ドル円が上昇し円安の動きとなってきました。こういう局面では、円安の動きがメイン・ドライバーになりやすいため、ポンド円や豪ドル円などの円クロス全般が円安方向に動いているか、重ねてチェックを入れると安心です。

(3) 同時進行

ユーロ円取引をしていて一番安心感があるのが、ユーロと円がともに同方向へ動いている時です。ここでは、ユーロ高と円安が同時進行しており、ユーロ円が伸び伸びと上昇しているのが感じられます。

このように、円クロス取引をする場合には、その通貨ペアのチャートだけを目の前に表示せず、関連する通貨のチャートも並べると、主役探しが楽に出来ます。こういう工夫はFXトレードをする時に是非知っておいて欲しいことだと思います。

次回のコラムでは、金利と為替の関係について、お話ししようと思います。

ライタープロフィール
松崎美子(まつざき・よしこ)
スイス銀行東京支店でディーラーアシスタントとして入行する。その後、結婚のため渡英。1989年に英バークレイズ銀行本店ディーリングルームに勤務し、日本人初のFXオプション・セールスとなる。1997年に米投資銀行メリルリンチ・ロンドン支店でFXオプション・セールスを務め、2000年に退職、数年後より個人投資家として為替と株式指数を取引。2007年春から「ロンドンFX」ブログをスタート(http://londonfx.blog102.fc2.com/)、2012年からセミナー、コラムを通じてロンドン/欧州直送の情報を発信中。2017年よりFX情報をYoutubeでも配信開始。著書:松崎美子のロンドンFX、ずっと稼げるロンドンFX(共に、自由国民社)

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