FXの超基本!円高、円安の違いとチャートの見方とは?

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はじめまして!ロンドンFXというブログを運営しております松崎美子です。

今月より、外為学部におきまして、「FX(外国為替取引)のいろは」を私なりの言葉でお伝えする機会をいただきました。

どんなことでも、最初は誰でも「初心者」です。この時期は、お金を儲けることに主眼を置かず、しっかりとした土台と基礎を築くことに時間をかけるのが一番です。この土台作りで手を抜くと、後々損をするのは他の誰でもない自分自身だからです。

それでは初回は、FXの基礎の基礎についてお話しします。

FXとは?

FXという言葉はForeign Exchange(外国為替)の略であり、日本語での正式名は、「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。

FXの歴史

まず、日本におけるFXの歴史を簡単にご紹介します。日本では敗戦直後から1ドル=360円という固定相場制を使用していました。そして、1973年に変動相場制へと移行し、ドルに対する円のレートが刻々と変わる時代に突入しました。しかし、「外国為替及び外国貿易管理法」により、通貨の取引は原則禁止されていた状態がずっと続いたのです。

その後、1980年に管理法が改正され、貿易等に関する為替取引のみ、銀行をはじめとする金融機関の参入が認められました。

そして、それから約20年後の1998年、外為法の改正に伴い、為替取引が完全に自由化され、個人のFX売買が解禁となり現在に至っています。

FX取引の特徴

はじめてFXをする方の中には、株の売買経験がある人もいらっしゃるでしょう。株でも為替でも、安いところで買い高いところで売るという基本は同じですが、一点だけ徹底的に違う部分があります。

株の場合は、A社の株式を買い利益が出るまで保有。長期保有となれば、優待や配当が手元に入ります。

それに対し、FXは2つの通貨ペアA/Bを選び、Aを買ってBを売る。これではじめて取引が成立します。Aという通貨をドルと仮定した場合、「ドルを買う」時には、他の通貨を売らない限り、取引は成立しません。そして、ドルを買った時に選んだ売り通貨が、円の場合とユーロなどの場合とでは、収益や損失に大きな差が出ることに、気づかない方が意外といらっしゃいます。初心者の時にはドル円だけしか取引をしない方も、中級・上級と進んでいくにつれて、取引通貨の幅を広げると収益チャンスが高まることでしょう。

円安と円高の違い

ニュースや新聞で、「円安、円高」という文字を見かけることがありますね。円安とは、言葉通りに「円が安く(弱く)なる」。それに対し、円高とは、「円が高く(強く)なる」ことを意味しています。

ここでは、アメリカで50ドルで販売しているバッグを例にとって、円安/円高について考えてみましょう。

ドル高/円安

私は3ヶ月前にアメリカに行き、50ドルのバッグを買いました。当時のドル円の為替レートは100円でしたので、バッグの代金は日本円に換算すると、5,000円です。

このバッグは非常に使いやすいので、もうひとつ欲しいと思っていました。たまたま、今週アメリカに再度行くことになったので、早速現地でもうひとつ買いました。現在のドル円の為替レートは120円ですので、今回の買い物の代金は日本円換算で6,000円となりました。

同じ50ドルのバッグなのに、支払う円の金額が違う。これが、円の価値が強く/弱くなることを意味しているのです。

1ドルが100円の時と、120円の時では、円での支払い額は、1,000円も差が出ました。

これは、円の価値が低く(弱く)なったためであり、これを「ドル高/円安」と呼びます。

ドル安/円高

その反対に、円の価値が高く(強く)なることを、「ドル安/円高」と呼びます。バッグを買った時は1ドルが100円でしたが、現在は80円ですので、同じバッグを買うのに、4,000円で済みました。これは1ドルが100円の時より円の価値が強くなったため、同じ商品を少ない円の額で買えたということです。

チャートの形

それでは次に、円安や円高のチャートがどういう形をしているのか?それについて勉強してみましょう。実際にFXをする場合は、基本的なチャート分析の知識がないと、損切りや利食いの設定ができません。そのため、チャートの形を知ることは、自身の収益や損失確定のツールとして絶対必要となってきます。

ドル安/円高のチャート

FXの世界では、円安も円高も、「ドルに対して」「ユーロに対して」「ポンドに対して」「人民元に対して」が前提となります。つまり、ドル円のレートは、あくまでも「ドルが主役」で、「主役のドルが弱くなり、円が高く(強く)なる動き」です。そしてチャートの形は、ドルの価値が弱く(安く)なるため、下記のように右肩下がりのチャートとなります。

ドル高/円安のチャート

それとは反対に、ドルの価値が高く(強く)なり、円の価値が安く(弱く)なる「ドル高/円安」の場合は、次のように右肩上がりのチャートとなることを、しっかり覚えましょう。

「円高/ドル安」「円安/ドル高」のチャートに注意

日本のニュースでは、視聴者にわかりやすく「円高/ドル安」などという表現を使うことがあります。そして、画面に表示されるチャートも、主役を「円」にして作成されておりますが、FX取引をする方は、このチャートに慣れないよう注意してください。

スワップで稼ぐ

さきほど、株取引では、株の売買利益に加え、優待や配当などの楽しみがあるとお伝えしました。実は為替にも楽しみがあります。それが、スワップポイントと呼ばれるもので、高い金利の通貨を買って、低い金利の通貨を売った場合、その金利差を、毎日受け取ることができますよ。

次回のコラムでは、政策金利とスワップポイントについて、お話ししようと思います。楽しみにしていてくださいね。

ライタープロフィール

松崎美子(まつざき・よしこ)

スイス銀行東京支店でディーラーアシスタントとして入行する。その後、結婚のため渡英。1989年に英バークレイズ銀行本店ディーリングルームに勤務し、日本人初のFXオプション・セールスとなる。1997年に米投資銀行メリルリンチ・ロンドン支店でFXオプション・セールスを務め、2000年に退職、数年後より個人投資家として為替と株式指数を取引。2007年春から「ロンドンFX」ブログをスタート(http://londonfx.blog102.fc2.com/)、2012年からセミナー、コラムを通じてロンドン/欧州直送の情報を発信中。2017年よりFX情報をYoutubeでも配信開始。
著書:松崎美子のロンドンFX、ずっと稼げるロンドンFX(共に、自由国民社)

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