FX投資を始めたい人が口座開設前に知っておきたい、3つのこと

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投資歴10年・マネーライターの堀 聖人(ほり まさと)です。

FXで投資をしてみたいけど、何から始めたら良いか分からないものですよね。ググってみるとよく見かける、「まずはFX口座を開設しよう!」と勧めるサイト。

しかし、FX口座を開設する前にまず、以下の3つだけは知っておくべきです。

・FXとは
・FX投資での利益の出し方
・FXの投資手法3つ

FX投資に必要となる上記3つの基礎知識を把握し、FX投資の方向性をしっかり決めましょう。

というのも、FX投資手法が変われば、開設すべきFX口座も変わるためです。FX口座開設前に知っておくべき大切な知識を、ここで学んでいきましょう。

FXとは

そもそもFXとは何でしょうか? FXとは、外国為替証拠金取引のことで、Foreign eXchangeの略です。

理解を深めるために、「外国為替証拠金取引」に関する2つの言葉からご説明します。
・外国為替取引
・証拠金取引

外国為替取引

これまでに外国へ行ったことがありますか? ない場合は、想像してみてくださいね。

例えば、アメリカへ旅行に行く時、空港の銀行で日本円10万円分を米ドルに両替するとします。両替時のレートが1ドル=100円の時、両替すると1000ドルを手にすることができますね。(※両替には手数料がかかりますが、手数料は含めずに計算しています)

逆のパターンも考えられます。アメリカ旅行に行って日本に帰国した時、お財布に残っていたのは1000ドルです。銀行で1000ドルを日本円に両替しますが、その時のレートは1ドル=100円ですので、両替すると10万円を受け取れます。(※上の例と同様、手数料は含んでいません)

この例では、外国のお金を売買しましたので、一種の外国為替取引に当たります。

そして、これをインターネット上で行うのがFXです。

何となくイメージできたでしょうか?簡単に言うと、インターネットで外国の通貨を買ったり売ったりする取引がFXです。

証拠金取引

FX投資では、現物の外貨を買ったり売ったりするわけではありません。現物売買ではなく、リアルタイムの為替レートに基づいて金銭の受け渡しをする取引になります。それを専門用語で差金決済取引と言います。

差金決済取引では、一定の証拠金をFX口座に預け入れれば、証拠金の最大25倍相当の外貨を取引できます。これを証拠金取引と言いますが、レバレッジ取引とも言います。

株式投資では差金決済取引が禁止されているため、FX投資ではレバレッジ取引の醍醐味を味わえるメリットがあるのです。

もう少し具体的に説明しましょう。

1米ドル=100円の時に1万米ドルを手にするには、日本円100万円が必要になります。

FX取引ではレバレッジをかけられるので、1万米ドルを運用するのに必要な資金は4万円です(レバレッジ25倍で取引した場合) 。ですから、FXでは比較的少額で投資ができるメリットがあります。

1米ドル=100円の時に1万米ドルを運用するための必要証拠金額は以下の通りです。

レバレッジをかければかけるほど、必要証拠金額が少なくて済みます。しかし、レバレッジが高いほど取引リスクが高くなりますので、十分に注意が必要です。

FX投資での利益の出し方

次に、FXの利益の出し方を見ていきましょう。利益の出し方は主に2つあります。
売却益
スワップポイント

売却益は投資の専門用語でキャピタルゲイン、スワップポイントはインカムゲイン(定期収入の意味)に当たります。

それぞれどのように利益を出すのか、仕組みと方法をお伝えします。

売却益

為替レートの変動を利用し売買して得られるのが、売却益です。そして、売却益は外貨を、

買い⇒売り
売り⇒買い

この2通りの方法で利益を出すことができます。

例えば、米ドル/日本円でFX取引をしたとします。米ドル/日本円レートが100円の時1万通貨(1万米ドルの意味)を買いました。

その後、レートが円安ドル高へ動き、米ドル/日本円レートが101円になったところで、買っていた1万通貨を売ります。値幅1円分を獲得し、利益は1円×1万通貨=1万です。これは「買い⇒売り」の利益の出し方です。

逆に、「売り⇒買い」でも利益を出すことができます。米ドル/日本円レートが100円の時米ドルを売り、99円の時に買い戻します。値幅1円分を獲得し、利益は1円×1万通貨=1万円です。

以上の通り、FXでは「買い」から取引を始めることができるのはもちろん、「売り」から取引をスタートさせることも可能です。つまり、

レートが上昇する前に「買い」、レートが上昇したら「売り」
レートが下落する前に「売り」、レートが下落したら「買い」

この2通りで売却益を手にすることができます。

売りからでも取引をスタートできるのは、FX取引の強みです。株式投資の場合、基本は株価が安い時に買って値上がりしたら売ることで売却益を得られます。言い換えると、買う前に株価が上昇してしまった場合、安くなるまで待つしかないのです。(信用取引は例外)

私はFXを始める前、株投資をしていました。まだまだ値下がりしていない株を買ってしまい、損切り(利益がマイナスになる売却注文のこと)させられたことがあるのを今でも覚えています。

しかし、FX投資は値下がりするのを待つ必要がありません。値上がりすると思えば「買い」、値下がりすると思えば「売り」。株投資よりも効率の良い資産運用ができると感じています。

スワップポイント

FXにおけるもう一つの利益の出し方は、スワップポイントです。

スワップポイントとは、各国の金利差から生じるポイントのことで、低金利通貨に対し高金利通貨を買うことで獲得できます

逆に、高金利通貨に対し低金利通貨を買うとスワップポイントを支払う必要が生じますので、十分に注意してください。

高金利通貨の政策金利は以下の3通貨です。

・トルコ:8.00%
・メキシコ:7.00%
・南アフリカ:6.75%
(2017年12月末のデータ)

逆に、低金利通貨で有名な3か国の政策金利は、以下の3通貨。

・日本0.10%
・ユーロ:0.00%
・スイス:-1.25%
(2017年12月末のデータ)

上記3か国が長期間低金利政策を打っています。これら高金利国の通貨を買い、低金利国の通貨を売ることで、ほぼ毎日、スワップポイントが付与されます。

例えば、「米ドル/日本円」ですが、あるFX口座では1万通貨ごとに約50円、ほぼ毎日受け取れます。

仮に、米ドルを5万通貨保有するとほぼ毎日250円以上受け取れますから、1か月で7500円ほど、1年間(365日)で9万1,250円受け取れる計算になります。

一度通貨を買ってしまえば、あとはFX口座に勝手にスワップポイントが貯まっていきます。ほったらかしておいても資産運用ができるので、個人的にはとても気に入っています。

ただし、スワップポイントで利益を狙う上で気を付けるべき点があります。

注意点1

各国政策金利は変動しますので、毎日付与されるスワップポイントも変動することがあります。もし政策金利が下がれば受け取れるスワップポイントも少なくなるので、ご注意を。

注意点2

FX口座によって同じ通貨でも付与されるスワップポイントの量が異なります。例えば、米ドルのスワップポイントがA社では50円、B社では45円などなど。平均的に高スワップポイントを提供するFX会社の選択が不可欠です。

FXの投資手法3つ

FXにおける利益の出し方が分かりましたので、次に投資手法を見ていきましょう。FXの投資手法は主に3つあります。

  • 裁量取引
  • 自動売買
  • 半自動売買

これら3つの投資手法がどんなものか、一つずつ説明します。

裁量取引

裁量取引とは、外貨を買う、売る、様子見の3択をすべて自分で選択し取引することです。

裁量取引には、短期間に売買を繰り返すデイトレードやスキャルピングといった投資手法があります。主に売却益をターゲットとした投資手法です。

また、先述したスワップポイントを目的とした投資手法も、裁量取引に含まれます。スワップポイントを狙った取引の場合、通貨自体が安い時に取引を始めれば売却益獲得も期待できます。

スワップポイントを主な目的とする「スワップ派」は、せっかちな人には向いていないかもしれません。先ほどお伝えした通り、少額のスワップポイントをコツコツ貯めていくものであり、長期間運用してこそ利益を生みます。

他の投資手法でも同じことが言えますが、投資手法が自分の性格に合っているかどうか、前もって考えることが非常に重要です

自動売買

自動売買は、文字通り自動でFX取引を行う投資手法です。

FX会社によっては自動売買専用のFX口座を提供していますし、自動売買プログラミングをパソコンにインストールし自動売買を行うこともできます。

いずれにしろ自分でFX取引をする必要がないので、投資に割く時間がない忙しい方や投資の知識があまりない方でも手掛けることができる投資手法です。

ただし、自動でFX取引をしてくれるものの、損失も自分のものになります。自動売買の機能性や信頼性を自分で見極める必要があること、何よりも投資はすべて自己責任になることをお忘れなく。

半自動売買

最近、FX取引の主流になりつつある半自動売買ですが、裁量取引でもなく完全自動売買でもない、その中間的取引手法であると理解してください。

平たく言うと、取引する通貨や取引の方向性などを初めに設定し、取引開始後は専用FX口座が自動で運用してくれる投資手法になります。

半自動売買はリピート系とも呼ばれているのですが、その理由は、設定したレートで通貨が変動する限り、自動で「買い」と「売り」を繰り返す(リピート)投資手法だからです。

例えば、米ドル/日本円を半自動売買で運用するとします。今後数か月の間、米ドル円レートが円安方向に進むと予測し、その範囲内で1円ごとに買いと売り注文を設定します。

ドル円レートが110円の時1万通貨買い、111円になったら売る。同時に111円の時に新たに買い、112円になったら売る。

このように、初めに運用通貨ペア、中長期の為替相場の方向性(円高になるか円安になるか予想)予想レンジ幅(何円~何円の間で変動するかその上限と下限)、そして注文の値幅を任意で設定します。

そして一旦取引が始まれば、レートが変動する限り半永久的に自動で取引できる。これがリピート系と言われる半自動売買投資手法です。

私もリピート系FX口座を活用して資産運用していますが、コツさえ覚えてしまえば比較的簡単に取引できると感じています。何よりも本当の資産運用ができる取引手法で、投機的取引になりがちな短期売買とは全く異なる手法です。

本気で資産運用したいという方は、半自動売買での投資がおすすめです。

初心者でもできるリピート系はこちら⇒「ループ・イフダン

まとめ

FX口座を開設する前に是が非でも知っておくべき3つのこと、お分かりいただけたと思います。

・FXとは
・FX投資での利益の出し方
・FXの投資手法3つ

これらを理解し、今後の投資の方向性を決めることができたでしょうか。

FXでは主に3つの投資手法がありますが、資産運用に重点を置いているのはループ・イフダンを代表とする「半自動売買」です。

一つの選択肢ですが、半自動売買を収益の柱とし、時間がある時にちょっとだけ短期売買をするという手法も可能です。

いずれにしろFXで資産運用を行い、しっかりと資産を形成していきましょう。

ライタープロフィール
堀 聖人(ほり まさと)

マネーライター。投資歴10年。お金に働いてもらう方法をブログサイト「お金が、働く。」(http://money-worker.com/)で随時発信中。

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