FX初心者がよくやってしまう3つの失敗と、その解決策とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

投資歴10年・マネーライターの堀 聖人(ほり まさと)です。

FXで投資を始めてみたいけど、失敗が怖いと感じている方は多いものです。あなたもその一人かもしれませんね。

でも安心してください。確かにFX投資で失敗するパターンはありますが、あくまでも投資家自身の問題であり、失敗は未然に防ぐことができます

この記事では、FXでよくある失敗パターンと、その解決策を解説します。FXの主な失敗例は以下の3パターンです。

1.FX運用資金に見合わない量の通貨を保有して失敗
2.ロスカットの意味を理解せずに取引して失敗
3.生活費を運用し失敗

上記のような失敗パターンとその解決策を頭に入れておけば、FX投資での失敗を避けられるはずです。

失敗例1:FX運用資金に見合わない量の通貨を保有して失敗

FX投資では、どれだけの量の外貨を買ったり売ったりするか、投資家が任意で決めることができます。しかし、運用資金の許容範囲を超えた量の通貨を売買する場合に、失敗する可能性が高くなるのです。

どのような状況で失敗しやすくなるのか、例を挙げて説明したいと思います。

例:米ドル/日本円レートが1ドル=100円のときに、FX口座に100万円入金し、米ドルを10万通貨(10万ドルの意味)保有する。

例のように米ドルを取引するとき、必要になる証拠金は1万通貨につき4万円です。(レバレッジ25倍の場合) つまり、

・4万(1万通貨取引に必要な証拠金)×10万(取引通貨量)=40万円

10万通貨運用するのに必要な証拠金は40万円の計算です。

Point:FX取引はレバレッジ取引とも言われ、最大25倍までのレバレッジをかけることができます。レバレッジ25倍で取引した場合、1ドル100円のとき1万ドル運用に必要な証拠金は4万円になります。

実質40万円の運用ですが、FX口座に100万円入っていればかなり安全な取引になるのでしょうか? それを判断するのに目安となるのが証拠金維持率です。

証拠金維持率とは、FX口座内資金に対する必要証拠金の割合です。以下の計算式で求めることができます。

・証拠金維持率=(FX口座内資金÷必要証拠金額)×100

この方程式に、上で挙げた例を当てはめて計算してみます。

・(100万円÷40万円)×100=証拠金維持率250%

先述の例における証拠金維持率は250%ですが、この数値が高いか低いかは投資家それぞれで意見が多少違うかもしれません。

しかし、私に言わせると、かなり低い数値だと思います。証拠金維持率250%でFX投資を続けると、資産運用として失敗する可能性が高いと言わざるを得ません。

なぜ低いと言えるのか、別の角度からこの数値の意味を考えてみます。

FX取引の基本になりますが、レートの変動によって損益も変動します。取引量とレート変動の関係については以下の表をご覧ください。

この表にあるように、10万通貨取引においてレートが1円動くたびに損益が±10万円になります。レートがプラスなら損益もプラス、逆にレートがマイナスなら損益もマイナスになるという意味です。

上の例をもう一度考えてみてください。米ドル/日本円レートが1ドル=100円のときに、FX口座に100万円入金し、米ドルを10万通貨取引します。

今はFX口座内に100万円ありますが、ドル円レートが1円下がるたびに損益がマイナス10万円になり、6円以上下がると必要証拠金額40万円を割り込み、ロスカットされてしまいます。

ドル円相場において、マイナス6円の値動きは容易に起こると考えてください。ですから、証拠金維持率250%の取引では不十分と言わざるを得ません。大きな損失を抱え、FX投資として失敗する可能性があるでしょう。

しかし、冒頭でも述べたように失敗を避けるための予防策を立てることができます。「外貨の過度な保有」を避けるために、以下の解決策を実行してください。

解決策:資金管理を徹底する

解決策は、資金管理を徹底することです。

資金管理とは、FX投資金に見合った量だけの外貨を保有するよう管理することを指します。

上の例と同じく自己資金が100万円、取引予定が米ドル/日本円の場合、外貨保有量の上限を決めてから、その範囲内で売買することで資金管理を上手に行うことができます。

では、外貨保有の上限をどのように決めることができるでしょうか?

米ドル円を取引するとしましょう。今のレートが1ドル100円ですが、この先何円くらいまで下落する可能性があるでしょうか? 直近安値を参考にしてください。

直近安値とは、最近の為替相場で通貨が下落したときにマークした最も安い価格を指し、ドル円相場の場合はドル円レートがいくらまで下落したかを言います。

1年前にドル円90円をマークしたとすると、今後のドル円運用において90円までの下落を一つの目安として資金管理を行います。

仮にドル円レート100円から90円まで下落した場合、各取引量における証拠金維持率を見てみます。(レバレッジ25倍、必要証拠金は変動なしとして計算)

仮にドル円レートが100円から90円に下落しても、高い証拠金維持率を保つことが資金管理の大切な目的になります。

言い換えるならば、維持率が高いほど失敗の可能性を抑えることができ、たとえ通貨レートが下落しても余裕ある心理状態で投資を継続できるのです。

その点をふまえ私の経験則も含めて考えると、常に証拠金維持率300%以上を維持するのが理想的です。上の表で言うと4万通貨以下の取引が目安になり、失敗を避ける解決策になります。

以上のように、資金管理を徹底して行えば失敗を防ぐことができますので、ぜひ実践してみてください。

失敗例2:ロスカットの意味を理解せずに取引して失敗 

FX取引にはロスカットという仕組みがありますが、この意味をよく理解せずに取引して失敗するケースが少なくありません。

ロスカットとは、一定以上の損失がでるとFX会社によって強制的に反対売買が執行されることです。たとえば、米ドルを買っているなら強制的に売り注文が執行されます。

「一定以上の損失」はどのように測られるかと言いますと、必要証拠金をどの程度割り込んだかで、ロスカット執行の有無が決定されます。

FX会社によって規定が少し違いますが、証拠金維持率が100%以下になるとロスカットになる会社もありますし、50%以下の会社もあります。

たとえば、FX口座内に100万円入金し、25万通貨保有したとします。必要証拠金額は100万円ですが、ロスカットが証拠金維持率100%以下で発動ならば、ほんのちょっとのレート変動でロスカットとなってしまうわけです。

初心者の中には、このロスカットの仕組みを理解せずに自己資金を目一杯使った取引を行い、失敗してしまう方が少なくありません

ロスカットの仕組みは、投資家の資金を保護するためのものです。一定以上の損失を増やさないためのものですから、良く言えば次の投資機会のために投資金を残すことができます。

しかし、別の角度から言うと、ロスカットに引っかかってしまう取引方法は少し無謀な取引だったと言わざるを得ません。

ロスカットにならぬよう以下の解決策を意識してFX投資を心がけてください。

解決策:実効レバレッジを5倍程度に抑えて運用する

ロスカットに引っかかる失敗を防ぐために、実効レバレッジを5倍程度に抑えて取引することをおすすめします。

実効レバレッジとは、取引通貨量に対するFX口座内金額の割合です。

ちなみに一般に言うレバレッジとは、証拠金の最大何倍までの外貨を取引できるかの規定を指しており、実効レバレッジとは実際に運用しているときのレバレッジが何倍かを言います。

ここでは、運用中のレバレッジを指す実効レバレッジに注目し、その実効レバレッジを抑えて取引することを提案しています。その点を頭に入れつつ、実効レバレッジの計算の仕方を見てください。

・実効レバレッジ=取引通貨量÷FX口座内金額

この計算式で実効レバレッジを求めることができます。

上の例と同じく1米ドル100円のとき、FX口座内に100万円あり5万米ドル(500万円分)の取引をするとします。これを方程式に当てはめると、

・500万円分の取引÷FX口座内に100万円=実効レバレッジ5倍

実効レバレッジ5倍での取引となります。これ以上保有通貨を増やすと実効レバレッジが高くなりますし、FX口座内金額が少なくなっても同じことが言えます。

まとめると、ロスカットに引っかかってしまうという失敗を防ぐためには実効レバレッジを抑えることが不可欠ですが、

・取引量を抑える
・FX口座内金額を増やす

このいずれかを実行することで、比較的リスクを抑えたFX取引を行うことができます。ぜひ実践してください。

失敗例3:生活費を運用し失敗

失敗パターンの3つ目は、FX取引の技術面というよりもメンタルに関しての例になります。

ご存知のようにFX取引は投資であり、元本保証はありません。失敗しない可能性はゼロではないのです。

上で検討したようにリスクを抑えて取引することは可能ですが、万が一損失を被り、元手資金がかなり減ってしまった場合、あなたはどう感じるでしょうか?

自分の感情と欲望をコントロールできず、生活費にまで手を出してFX投資をしてしまった方が少なからずいるのは事実です。

しかし、生活費にまで手を出してFX取引をすると、2つのリスクを背負うことになります。

生活リスク
生活費をかけてFX取引をして失敗した場合、生活ができなくなる可能性があります。それだけでなく、生活費をまかなうために借金をして生活することになれば、その後の生活と人生が思いやられます。

メンタルリスク
生活費を元手資金としてFX投資をすると、それだけでプレッシャーが体と心に重くのしかかります

大きなプレッシャーがかかった状態でFX取引を行うと、精神的に正常な取引を行うことができず、気持ちばかりが焦って不必要な取引が増加。結局は損失を重ねることになるでしょう。

投資のための準備資金でFX投資をしても、それなりのストレスを感じるものです。生活費をかけてFX取引するなら、なおさらのこと。メンタルに悪影響となるリスクを背負って取引しても、良い結果は生まれません。

解決策:FX投資は必ず余裕資金で

FX投資に限らず他の投資でも同じことが言えますが、投資は必ず余裕資金で行いましょう。これは投資の大原則です。

余裕資金とは、そのお金が全部なくなっても生活に支障のないお金のことです。繰り返しになりますが、投資は余裕資金で。

そして、どんな状況でも生活費には手を付けない決意とメンタルの制御が肝心です。FXで失敗して人生を失敗しないように、まずは自分をコントロールしましょう。

まとめ

今回の記事では、FX初心者がよく失敗する3つのパターンを取り上げました。解決策も記述しましたので、失敗をしないよう上手にFX投資ができるはずです。

ちなみに私の経験から言わせていただくと、一つ目の失敗パターン運用資金に見合わない量の通貨を保有して失敗」がFX初心者にとりわけ多いです。

ある外貨を買った後にその通貨レートが下落すると、人の心理としてさらに買いたくなってしまうんですよね。「お買い得」という気持ちと「平均購入価格を低くしたい」という両方の気持ちが買い増しという悪事をそそのかすのです。

ですから、購入通貨量を設定する取引技術に加え、そのルールを実践するメンタルの強さ、その両方が重要だと思っています。参考になれば幸いです。

ライタープロフィール
堀 聖人(ほり まさと)

マネーライター。投資歴10年。お金に働いてもらう方法をブログサイト「お金が、働く。」(http://money-worker.com/)で随時発信中。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る