アメリカ市場、最大の市場スキャンダルとなりうる「ロシア・スキャンダル」とは何か?

アメリカ市場、最大の市場スキャンダルとなりうる「ロシア・スキャンダル」とは何か?

 

| 最近のロシアゲート疑惑の真相は?

トランプ大統領はアジア歴訪を終え、それがいかに優れた成果だったのかを、盛んにアピールしています。

まるで別の自分の汚点を、今回のアジア歴訪で得た成果にすり替えようとしているかのようです。何を隠そうとしているのでしょうか。もう大方、察しが付く話です。今年の年頭から何かとニュースを賑わせたロシアゲート事件です。北朝鮮の金正恩書記長との舌戦も、トランプ大統領が世論の眼を、ロシアゲート事件ではない方向に背けさせたいからとも考えられます。

現状、ロシアゲート事件はどういう状況になっているのでしょうか。

トランプ政権が発足して間もなく、この問題がメディアを賑わせてきました。5月3日、トランプ大統領はコミー前FBI長官を解任。ロシアゲート事件の捜査のために設置されたモラー特別検察官は10月30日、大統領選挙の時にトランプ大統領の選対本部長を務めていたポール・マナフォート氏の起訴を発表しました。マナフィート被告は1800万ドルものマネーロンダリングに関与したという疑いの他、12もの罪に問われています。

また、ほぼ同じ時期に、昨年の大統領選挙で外交顧問を務めていたジョージ・パパドプロース被告が、偽証罪によって起訴されています。ホワイトハウス広報部長のホープ・ヒックス氏も、モラー特別検察官から事情聴取を受けるという話もある。

このように、最近のロシアゲート事件に関連したニュースを追っていくと、トランプ大統領の周辺は、かなりの程度まで外堀が埋まってきたようにも見える。ちなみにNBCニュースによる、最近のトランプ大統領の支持率は、38%まで低下してきたようだ。大統領に就任してからまだ1年も経過していないのに、これだけ支持率が下がるというのは、やはり前代未聞だ。

 

| クリントンファミリーによるロシアゲート事件が浮上

さて、ロシアゲート事件はトランプ大統領だけでなく、他にも思いがけない展開を見せ始めています。何と、クリントンファミリーによるロシアゲート事件が浮上してきたのです

具体的には、ヒラリー・クリントン氏がオバマ政権の国務長官だった時代、カナダの「ウラニウム・ワン」という会社を、ロシア政府の原子力機関である「ロトサム」が買収するに際して、ヒラリー氏がこの買収を積極的に推進し、結論としてはロシア政府のものになってしまったのです。

ウラニウム・ワンという会社は、米国のウラン鉱脈の5分の1を保有しているそうです。この事実を、ヒラリー氏が知らなかったはずはありません。そうであるにも関わらず、米国のウラン鉱脈の5分の1を持つ企業を、ロシア政府に譲り渡してしまうのは、米国の安全保障に関わる大問題です。しかも、クリントン財団がウラニウム・ワンの関係者から、総額1億4500万円もの献金を受け取ったという事実も浮上してきました。ロシアゲート事件は、今ではトランプ大統領本人の問題だけでなく、かつての政敵にも波及してきました。

さて、こうなると共和党だけでなく民主党も、ロシアゲート事件に絡んでいたということになり、米国政界全体がロシア・スキャンダルにまみれていたと考えられないこともありません。これでは米国の威信そのものが揺らぎかねず、同時に為替レートにも大きな影響が及ぶ恐れがあります。少なくともロシア・スキャンダルだけで為替への影響を考えれば、ドル売り要因です。

ロシアゲートについて書かれている記事
トランプ政権を揺るがす「ロシアゲート」  目先マーケットへの影響は軽微!?

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