ナンピンはすべき?やめるべき?

ナンピンはすべき?やめるべき?

 

| 難平(ナンピン)とは?

「難平」と書いてナンピンと読む。まさに直面した難を平らなものにするということで、トレードの世界においては、エントリーした際の平均コストを、自分のポジションにとって有利なものにする役目を果たします

たとえば112円で10万ドルの買いポジションを持ったとしましょう。それが、自分の思惑から外れ、111円50銭、110円50銭というように、どんどん円高になったとします。当然、ドルを買っていますから、この間、ポジションには含み損が膨らんでいきます。仮に1ドル=110円になったら、この時点で20万円の含み損をかかえることになります。

もし、1ドル=110円になったところで、さらに10万ドルのドルを買ったら、どうなるでしょうか。112円で10万ドルのドル買い、110円で10万ドルのドル買いですから、2つの買いポジションを合わせて平均すると、1ドル=111円でドル買いポジションを持ったのと同じことになります。つまり、1ドル=112円でドルを買い、110円になっても何もしない場合と、110円でさらに同金額のドルを買った場合とでは、ドルが底を打って戻った時の損失回復力が、大きく違ってきます。112円で10万ドルを買い、110円になっても何もせず、そこから損失が回復するためには、2円の幅で円安になる必要がありますが、110円で10万ドルを買えば、1円の幅で円安になれば、損失が回復します。

【平均買取価格を下げるナンピン】

 

これがナンピン買いです。投資対象の値段が下がった時、当初買ったのと同じものを、同じ金額分、買い増すことにより、平均の買付単価を引き下げ、損失を取り戻しやすくするのです。逆に、売りポジションを持っていた時に値上がりして含み損が生じている場合は、やはり同じものを同じ金額分、売り増すことをナンピン売りと言います。

ちょっと聞くと、すごく理に適っていて、これなら損失を取り戻すのも容易であると思ってしまいがちなナンピンですが、ひとつだけ大きな問題があります。それは、ナンピンをするタイミングを間違えると、さらにポジションのリスクを高めてしまうことです。

 

| ナンピンの注意点

たとえば112円で買ったドルが値下がりして、110円でナンピン買いしたとしましょう。でも、110円がドルの底であることを、誰が正しく判断できるでしょうか。さらに109円、108円というように、ドルが暴落する恐れは絶対にないと、誰が証明できるのでしょうか。

もし、112円で10万ドルを買った後、110円で10万ドルをナンピン買いし、さらに108円までドル安が進んだら、損失額は60万円にまで膨らんでしまいます。ナンピンを重ねに重ねた挙句、損失の拡大に耐えられなくなって損切りをし、無駄に損失を拡大させてしまうケースもあります。

【損失を拡大させるナンピン】

つまり、「ここならそろそろナンピンをしても大丈夫だろう」という値ごろ感で行うと、大概は失敗に終わります。したがって、もしナンピンを行うなら、「なぜ、ここでナンピンをするのか」という根拠を持って行うことが肝心です。何でも良いのですが、自分が常にエントリーする際の根拠にしているテクニカルがあれば、それを根拠にすると良いでしょう。

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もちろん、この判断が必ず正しいという保証も、またありません。ナンピンしても、さらに相場がアゲインストの方向に走ってしまうことも想定しておく必要があります。そのようなアンラッキーな状況に直面した時は、今、持っているポジションをすべて清算します。それは損切りすることを意味しますが、全額を失うくらいなら、傷口が致命傷になる前に損切りした方がマシです。ナンピンが失敗に終わったら、今の相場は自分に利がないと判断し、撤収するべきなのです。

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