なぜ、アメリカ人は日本人と比べて、リスク資産の運用比率が圧倒的に高いのか?

なぜ、アメリカ人は日本人と比べて、リスク資産の運用比率が圧倒的に高いのか?

 

| 日本人の約3倍!アメリカ人のリスク資産運用比率は圧倒的に高い。

日本人の個人金融資産が過去最高額を更新しました。9月20日に発表された2017年第2四半期の資金循環によると、2017年6月末時点における個人金融資産の総額は1,832兆円で過去最高額を更新。このうち51.6%の945兆円が、現金・預金で占められています。

対して米国はどうかというと、若干の時間差はありますが、3月末時点の数字で、米国の個人金融資産総額が77.1兆ドル(1ドル=120円換算で、約9,250兆円)。現金・預金の額は10兆3,314億ドルと現金・預金の比率は、わずか13.4%でした。

となりました。圧倒的に米国の方が、リスク資産で運用している比率が高いわけです。

【日米の個人金融資産の内訳】

※リスク資産とは
株式や社債、証券化商品、コモディティ、不動産など、投資商品や元本回収が確実でない投資商品のこと。

 

| なぜ、アメリカ人は、リスク資産の運用比率が高いのか?

なぜ、これだけの違いが生じたのでしょうか。

一部では、「米国の方がしっかり投資教育をしているからだ」という意見もあります。しかし、実際問題、米国人だから日本人に比べて投資に関するリテラシーが、ことさらに高いわけではなさそうです。

では、何が違うのでしょうか。それは、自分のライフプランのゴール設定にありそうです

恐らく多くの日本人は、ただ漠然と60歳になったら役職定年を迎え、65歳まで雇用延長を受けて完全リタイア、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、米国人の場合、終身雇用を採用している企業はほとんどありませんし、生涯を通じて複数の会社に勤めるというのが普通です。したがって、自らのゴール設定を会社任せにするのではなく、自分で考えるのが普通なのです。

自分で自らのキャリアのゴール設定をする以上、何歳に今の仕事を辞めて、次に何をするのか。それにはどのくらいの資金が必要なのか、ということを、常に意識する必要があります。つまり、明確なゴール設定をする必要があります。

それは自分の資産についても同じで、キャリアのゴール設定をするのと同時に、自分の保有資産についても、いつまでにいくらまで資産を積み上げようという意識が強いのです。

したがって、ゴールからの逆算で、目標額に達するためには、年平均どのくらいの利回りが必要なのか、あるいは毎月どのくらいの資金を積み立てていかなければならないのか、と考えるわけです。

日本人の場合、個々、人のゴール設定が不明確であるケースが多く、だから定年間近になって、ほとんど資産形成が進んでいないことに気付いて慌てふためくことになるのですが、米国人のようにゴールが設定されていたら、そこに向かって少しでも効率よく資産を殖やしたいと思うでしょう。当然、効率良く殖やすなら、預金ではなくリスク商品になります。

この意識の違いが、日米の個人金融資産に占めるリスク資産の差に表れていると考えられるのです。

 

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