あまり知られていないが、実は生活に身近なGPIFって何?分かりやすくポートフォリオ・運用実績について解説

あまり知られていないが、実は生活に身近なGPIFって何?分かりやすくポートフォリオ・運用実績について解説

 

| 実は生活に身近なGPIF

GPIFってご存知ですか。「ジーピフ」などと読まれますが、正式名称は「年金積立金管理運用独立行政法人」のことで、Government Pension Investment Fundの略称です。

恐らく、「全く聞いたことが無い」という方も多いと思います。資産運用、投資に興味のある方なら、何度か耳にしたことがあるかも知れませんね。

GPIFは、実は皆さんの生活に非常に近い存在です。なぜなら、厚生年金などの公的年金資金の運用指図を行っているところだからです。つまり、GPIFの運用成績は、皆さんの老後の生活にも影響を及ぼすのです。

 

| GPIFの運用成績は?

そのGPIFの運用成績ですが、2016年度は5.86%のプラスとなり、運用資産は7兆9363億円も増加しました。ちなみに現在の運用資産総額は、144兆9034億円です。

もちろん、GPIFは市場運用を中心に行っているため、運用成績はその時々の投資環境によって変わります。2015年度は、3.81%のマイナスでしたし、2014年度はアベノミクスによる相場の上昇によって、12.27%のプラスとなりました。

【GPIFの市場運用開始後の累積収益額】

このように、市場環境に応じて常にプラス、マイナスを繰り返していますが、GPIFが市場運用を開始した2001年度から2016年度までの15年間における運用成績の平均は、年率換算で2.89%のプラスです。リーマンショックが生じた2008年度の運用成績は、7.57%のマイナスでしたが、このような大きな下げ局面を経験しながらも、長期で見れば2.89%の年平均リターンを実現しているのです。

この平均リターンを実現するためのポートフォリオがどうなっているのかというと、基本的な比率は以下のようになります。

source:GPIFのWEBサイトを参考に作成

上記はあくまでも基本的なポートフォリオ比率なので、その時々の運用環境に応じて、それぞれの資産クラスの投資比率は、若干上下します。ちなみに2016年度の第4四半期における投資比率は、以下のようになりました。

source:GPIFのWEBサイトを参考に作成

いずれも基本ポートフォリオの投資比率に対して若干、低下している一方で、現金で保有している比率が8.89%を占めています。ある程度、マーケットが下げたとしても、現金で保有している分にはその影響が及ばないため、運用成績の低下を食い止めることができます

個人が資産運用をするに際しては、こうしたGPIFの運用スタンスが参考になるでしょう。FXや株式のデイトレードで短期売買を繰り返すのも資産形成の一手法ですが、たとえば資産の総額が100あるとしたら、そのうち60くらいをGPIFのような長期ポートフォリオで運用し、残りの40をFXや株式の短期売買で稼ぐという組み合わせにすると、資産全体の安定性が一段と高まります。

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