株は「逆張り」、為替は「順張り」でポジションを持つのが勝つためのコツ

株は「逆張り」、為替は「順張り」でポジションを持つのが勝つためのコツ

 

| 「順張り」「逆張り」とは?

ポジションの取り方には「順張り」と「逆張り」があります。

順張りは、マーケットの値動きの方向に逆らわないポジションを取ることで、上昇相場なら買い、下降相場なら売りのポジションを持ちます

これに対して逆張りは、マーケットが急騰した時に売り、暴落した時に買いのポジションを持ちます

どちらが正しいということはありません。ただ、株式や債券、為替など、トレードするものによって、順張りが有効な場合、逆張りが有効な場合が違ってきます。それは、マーケットの特性による部分が大きいので、自分がどのマーケットでトレードをするのかによって、分けて考えた方が良いでしょう。

 

|FXには「順張り」株式には「逆張り」が有効に機能しやすい?

株式や債券に投資する場合は、逆張りが有効に機能します。なぜなら、いずれもフェアバリューをきちんと算出できるからです。フェアバリューとは「適正価格」のことで、株式や債券は、これを理論的に算出できます。言うなれば適正価格は、理論価格とイコールといっても良いでしょう。

この理論価格に対して、マーケットでは市場参加者の需給バランスによって、市場価格が決められています。株価や債券価格がそれです。そして市場価格は時々、市場参加者の行き過ぎた見方によって、理論価格から大きく乖離します。暴落や急騰が、これに当ります。そして、暴落にしても急騰にしても、その後は徐々に理論価格に回帰する傾向が見られます。

この、行き過ぎた価格が理論価格に戻っていくことを前提にして、逆張りのポジションを持つようにします。そして、徐々に理論価格に回帰していくプロセスにおいて、利益を確定させるのです。

一方、為替は順張りが有効です。なぜなら、為替にはフェアバリューらしきものの算出が極めて困難だからです。仮に今、ドル/円が1ドル=110円だとしましょう。この為替レートは、果たして割高なのか、それとも割安なのか、という判断は、極めて困難です。前述したように、割高、割安を判断するためには、比較対象となるフェアバリューが必要ですが、為替の場合、その算出が極めて困難だとしたら、逆張りでポジションを持つのはリスクが高い、という見方もできます。

確かに、購買力平価によってフェアバリューを算出するという手はあります。

ただ、現在の為替レートが、購買力平価によって計算された為替レートに収斂するためには、数年単位の長い時間がかかります。

したがって、短期の為替トレードを行っている投資家にとって、購買力平価に基づいて算出された為替レートのフェアバリューは、何の意味も持ちません。

具体例を見てみましょう。2017年6月時点の、消費者物価指数をベースにして算出された購買力平価のドル円は、1ドル=126円32銭です。これに対して実勢のドル円は、1ドル=110円89銭ですから、両者の間には、かなりの乖離が生じているのが分かると思います。

【理論と実際の数値は乖離することも多い】
もちろん、円が大暴落するか、ドルが急騰すれば話は別ですが、この数日中に、ドル円が126円台まで暴騰するとは、とても思えません。1ドル=110円はドルが過小評価されているとして、今から126円になることを前提にドルの買いポジションを持つトレーダーは、皆無と思われます。つまり、理論値への回帰を前提にした逆張りは、FXのトレードには通用しないケースが多いのです。

そのため、FXのトレーダーは、トレンドに対して順張りでポジションを持つ傾向が顕著に見られます。一度、出たトレンドが大相場を構築する可能性が高いのは、株式や債券よりも、為替の方です。

まさに今、トレンドが発生しているのかどうかを判断するためには、テクニカル分析が有効です。それも、買われ過ぎ、売られ過ぎという逆張りの指標になるオシレーター系のテクニカル指標よりも、トレンドの方向性を示すトレンド系のテクニカル指標の方が、トレンド発生の有無を判断するには適しています。

 

|株からFXに転じた人は、テクニカルの使い方に要注意。

ちなみに日本のFXトレーダーの中には、株式投資からFXに転じてきた人が結構いらっしゃいます。特に株式でテクニカル分析を用いてきたトレーダーは、FXに転じた時、恐らく、今までのやり方ではうまくいかないかも知れません。

それは、今までの説明から何となく察することが出来ると思いますが、株式は逆張りが有効だからです。それと同じ感覚で、順張りが有効な為替のトレードに参加しても、上手く行きにくいでしょう。

ですから、株式からFXに転じたトレーダーは、まず株式と為替は性質が全く異なるものであることを理解し、順張りで相場を見るクセを付ける必要があるのです。

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