アメリカ経済バブルが崩壊する日は来るのか?

アメリカ経済バブルが崩壊する日は来るのか?

| アメリカ株吉凶に日本も警戒!ヒンデンブルグ・オーメンとは?

「ヒンデンブルグ・オーメン」という言葉をご存じでしょうか。

この名前を聞いて、何となく心地悪さを感じた方、とても良い勘をしていると思います。

ヒンデンブルグは、1937年に米国ニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場で爆発事故を起こした飛行船、ヒンデンブルグ号が由来であり、オーメンはオカルト映画のタイトルにもなっていますが、要は「不吉なことが起こる予兆」という意味があります。

この2つの忌むべき言葉が組み合わせられているのですから、心地悪さを感じるのは当然です。

で、これが何かというと、NYダウが暴落する予兆とされているテクニカル指標なのです。

通常、テクニカル指標は買いと売りの両方でシグナルが点灯し、かつ株式の個別銘柄、為替、コモディティなど、さまざまな資産クラスの値動きに適合するものですが、ヒンデンブルグ・オーメンの不思議なところは、対象がNYダウのみであり、しかも下落時にしかシグナルが点灯しないことにあります。これが点灯すると、今後1カ月の間に、NYダウが大きく下げる恐れがあると認識されます。ちなみに過去、ヒンデンブルグ・オーメンが点灯した時のNYダウについては、どうだったのでしょうか?


過去の共通点から、以下のことが言われています。

①77%の確率で株価が5%以上下落する
②パニック売りとなる確率は41%
③重大なクラッシュとなる確率は24%

直近でヒンデンブルグ・オーメンが点灯したのは、7月10日のことですから、8月半ば過ぎまでは、NYダウの急落に要警戒というわけです。

NYダウは、昨年11月の米大統領選挙前に、1万7888ドルの安値を付けた後、順調に上昇トレンドを描き、7月14日には過去最高値の2万1637ドルまで上昇しました。NYダウが12の構成銘柄で算出が開始されたのは1896年5月からで、1928年10月からは30銘柄になり、現在に至っています。その指数が過去最高値を更新したのですから、大局的に見れば、NYダウは121年にわたって、右肩上がりが続いていることになります。

なぜ、NYダウは上昇し続けているのでしょうか。

それは恐らく、時代の流れに合った優良企業を、その都度、入れ替えているからだと思います

事実、NYダウが30銘柄になった1928年10月以降の組入銘柄を時系列でみると、当時から今も構成銘柄として組み入れられているのは、ゼネラル・エレクトリック社(GE)だけです。現在の構成銘柄のうち約半分は、過去20年で新規採用された銘柄です。それほど、新陳代謝が激しいのです。

このように時代に合った構成銘柄の入れ替えを随時行っていることから、30銘柄のポートフォリオは時代遅れにならず、常にその時々の経済に上手にトラッキングするのと同時に、継続的な過去最高値の更新につながっているものと考えられます。

 

| NYダウはこれから暴落に転じるのか!?

このNYダウが、果たしてこれから暴落に転じるのでしょうか。

NYダウ暴落のサインとされるヒンデンブルグ・オーメンですが、実は過去、幾度となく点灯しています。ただ、ヒンデンブルグ・オーメンのシグナル点灯に関しては、パラメーターをどのように設定するのかによって、点灯する、しないが違ってくるようです。

たとえばブルームバーグの報道によれば、2017年6月12日の配信記事で「5月末に2年ぶりに点灯」としていますが、さらに過去にさかのぼると、2015年6月、2014年9月、2013年4月などに、ヒンデンブルグオーメンが点灯しました。ちなみに2015年6月の点灯時には、その2か月後に中国経済への不安感から、NYダウが1000ドル以上急落。2014年9月の点灯時には、IMFが世界経済見通しを引き下げたことで、10月にかけて株価は下落基調をたどりました。また、2013年4月の点灯時には、いわゆる「バーナンキショック」につながっています。

確かに、株価はいつか急落することもあると思います。マーケットで、それは避けられません。ただ、経済そのものが健全に成長を続けていれば、NYダウが急落したとしても、調整に必要な時間を経ることによって、再び高値更新を目指して上昇すると思われます。目先、ヒンデンブルグ・オーメンの点灯は、マーケットの頭を押さえる重石になりそうですが、その調整があるからこそ、株価は再び上昇トレンドに乗っていくことができるのです。投資家として事前に準備しておくことは、急落した際に、損失を最小限にするために、ストップロスなどの損切り注文を徹底しておくことです。トレードをする際に、自分の損失を確定(これ以上は損をしない)させておけば、精神的なダメージも軽減できます。

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