「チャートの窓埋め」はトレーダーの暗黙のルール!?

「チャートの窓埋め」はトレーダーの暗黙のルール!?

 

| 相場に勢いがある時に生じる傾向がある「窓埋め」

「窓埋め」。初心者の方には何のことやらさっぱりと思われるかも知れませんが、実際にチャートを見れば簡単に理解できます。

ローソク足は時間の経過と共に、ほぼ値段が重なり合うように1本、1本、形作られていくものですが、時々、相場が大きく動いた時など、空間を空けて次のローソク足が形作られるケースがあります。たとえば、1ドル=110円が高値のローソク足の次に、1ドル=111円50銭を安値にしたローソク足が形成された場合は、110円の上ヒゲと、111円50銭の下ヒゲの間に空間が生じます。これが窓です

窓は、相場に勢いがある時に生じる傾向が見られます。したがって、窓を開けて上昇、もしくは下落した後は、勢いに乗じてしばらくはその方向に相場が動きますが、ある程度の時間が経つと、今度は調整が入ってきます。

そして、多くの市場参加者は「窓が埋まるくらいまでは調整するだろう」と考えます

窓が埋まるというのは、前述の例で言うと、1ドル=112円まで上昇した後、110円の上ヒゲまで下げるというものです。そこまで下がると、110円の高値から111円50銭の安値の間にあった窓が埋まります。ここが、多くの市場参加者にとっては、調整の最終局面になるのです。

そのため多くの投資家が、窓が埋まったところに買い、売りの指値を置きます。結果、窓が埋まった時点で、再び相場はトレンドを描きます。つまり110円より安い水準まで下がったところから、再び上昇トレンドへと向かい始めるのです。したがって、窓が開いた時点で、2つの投資戦略が考えられます。

 

| 「窓」を踏まえた上でできる2つの投資戦略

第一に、開いた窓はいつか埋まると考えるなら、窓が埋まる方向にポジションを取るという方法です。たとえば110円の高値から111円50銭安値の窓が開いたら、恐らくしばらくはドル高が進むかも知れませんが、どこかで窓が埋まる前提で、ドル売りポジションを持つのです。そして、窓が埋まったら、その時点で利益確定をします。

第二に、埋まった窓の後のリバウンドを狙うという戦略です。窓が埋まれば、多くの市場参加者は調整終了と考えるため、買いを入れてきます。そこを狙って利益を得るのです。

ただし、第二の戦略については、注意点もあります。窓を埋めたところで調整が終了し、買いが入ってきても、外部環境によっては、ごく小さいリバウンドで、利益確定してくる市場参加者もいる可能性があるということです。もし、この手の短期のトレーダーばかりがいたら、リバウンドは極めて小さいものになります。

ちなみにFXのトレーダーは短期がメインになるので、そこから類推すると、リバウンドは小さくなる傾向がありと考えられます。また、日本時間の月曜日の朝からスタートする相場は、週末クローズのレートに対して、大きな窓を開けて取引がスタートするケースが多く見られます。

窓が埋まるまでにかかる時間は、数分間のこともあれば、数日かかることもあります。が、過去のケースを見ると、開いた窓は埋まることの方が多いので、小さなリバウンドを狙うくらいなら、窓埋めの方向にポジションを取る戦略の方が、より大きなリターンを狙える可能性が高まります。

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