特に注意が必要な「織り込み済み」のワナとは!?

特に注意が必要な「織り込み済み」のワナとは!?

 

| Buy the rumor、Sell the fact(噂で買って、事実で売る)

FXなど、トレードをしている人たちには、共通するクセのようなものがあります。

それは、「誰よりも早く情報を得て、誰よりも早く、その情報にそったポジションを持つ」というものです。

マーケット参加者にとって、「情報」はまさに値千金であるわけですが、この情報が持つ価値は当初、どれだけ価値が高いものであったとしても、世間にその内容が知れ渡った時には、あっという間に価値がゼロになるという特性を持っています。

「Buy the rumor、Sell the fact(噂で買って、事実で売る)」という相場格言は、まさにこのことを言っています

典型的な事例は、FXのトレーダーのケースだと、米雇用統計発表前後の、米ドル/円の動きでしょう。米雇用統計は毎月第一金曜日の、日本時間で21時半(夏時間の場合、冬時間だと22時半)に発表されます。

雇用統計などの経済指標は、発表される前に事前予想と言われる数字が発表されています。マーケットは、こうした事前予想の他、エコノミスト、ストラテジストなど市場予想をする人たちのコメントなどを参考にして、株式や通貨、債券などを売買しています。したがって、雇用統計の事前予想が良ければ、実際の雇用統計が発表される日に向けて、米ドルが買われていきます。つまり、噂で買われていくわけです

問題は、雇用統計の発表当日です。実際の数字が、事前予想に比べて良いのか、それとも悪いのか、あるいはほとんど同じなのか、によって、市場の反応が違ってきます。

| 相場動向は大きく「織り込み済み」「アク抜け」「様子見」のいずれかになる

事前予想が良かったとしても、実際の数字がほとんど事前予想と変わらなければ、売られます。これを「織り込み済み」と表現します。

それとは逆に、事前予想が悪く、実際の数字が事前予想と変わらない場合は、「アク抜け」といって、買われるケースもありますが、景気の先行きの見通しが従来と変わらず悪かったり、さらにもう一段悪化したりする見通しの時には、ほとんど買われることなく、「様子見」ムードが強まります。

特に「織り込み済み」の場合は、事前予想と同様に良い結果になったにも関わらず、マーケットでは売り先行になるので、要注意です。初心者ほど、この罠にはまりがちです。

確かに雇用統計は、米国経済のファンダメンタルズの状況を示すものであり、その数字が良ければ、ファンダメンタルズは堅調であり、米国株や米ドルは買われるはずと考えてしまいがちなのですが、マーケット関係者は少し違う見方をします。つまり、一度多数の人たちが見られる状況になった情報である以上、これ以上、買い進めるだけの価値がないと考えるのです。したがって、雇用統計の数字が発表される前から、米ドルを買い進めてきた投資家は、発表された段階で利食いの売りを入れてきます。結果、米ドルは下がるのです。

ただし、例外があります。それは、実際に発表された数字が、事前予想を大きく超える数字になるケースです。この場合、マーケットでは、「サプライズ」になります。事前予想に比べてはるかに良い結果が出た時は、サプライズの買いが一気に押し寄せ、米ドルは大きく跳ね上がります。

しかし、実際に発表された数字が、事前予想を大きく下回った場合は、同じサプライズでも、売りが押し寄せてきて、米ドルは暴落状態に陥ります。

特にFXのトレーダーにとっては、雇用統計発表時にポジションをどうすれば良いのかという点で悩むところですが、事前予想に対し、実際の数字がどうなるのかは分かりにくいので、基本的にはポジションをフラットにしておくのが良いでしょう。

もちろん、ギャンブルをしたい方は、どちらかにポジションを張り、ダメなら出来るだけ早く損切りをするという方法もありますが、その場合はポジションの量も小さめにして参戦することをお勧めします。

なお、ひまわり証券では、最近動画に力を入れており、経済指標の予想を動画で解説してくれるEveningチョイスや、最近視聴数が伸び続けている柏葉氏の相場解説動画があります。投資家からも「わかりやすい!」などの声が多数でており、相場がなぜそのような動きをするのか?というのが分かるので、まだ見ていない方は一度見ることをオススメします。

Eveningチョイス

柏葉氏 ドル円・ロウソク足トレード動画

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