相場をも意図的に動かす!? 個人投資家が知っておかなければならないヘッジファンドの正体とその戦略「ストップ狩り」とは?

相場をも意図的に動かす!?
個人投資家が知っておかなければならないヘッジファンドの正体とその戦略「ストップ狩り」とは?

 

| マーケットを意図的に動かすヘッジファンドとは?

FXをされたことがある方ならご存知だと思いますが、FX関連のニュースで「マクロの買いが出た」「モデル系の売りが出た」という言葉を見ることがありますが、それらはすべてヘッジファンドのことを指します

※ヘッジファンド=機関投資家や富裕層等から私的に集めた資金を、デリバティブや空売りを含めた様々な手法で運用する基金や組織のこと。

「ヘッジファンド」は、さまざまな投資手法を用いてリターンを追求します。

マーケットの歪、つまり割安に売られている、割高に買われているものを見つけ、レバレッジをかけて割安なものは買い、割高なものは売ることによって、大きなリターンを追求する「グローバルマクロ戦略」。

企業のM&Aなどイベントを事前に察知してポジションを採る「イベント・ドリブン戦略」。

買いと売りのポジションを両方持って、ポートフォリオのリスクをヘッジしながら、リターンも同時に追求する「ロング・ショート戦略」。

 

| ヘッジファンドの戦略ストップ狩り

これ以外にもさまざまな戦略がありますが、最近、FXで注目されるのが「ストップ狩り」と呼ばれるものです

よく、マーケットが一方向に、短期間のうちに大きく動くことがあります。

たとえば、現在の為替レートが1ドル=112円だとしましょう。ここから徐々に円高が進み、1ドル=110円を割り込んだ途端、一気に109円、108円、107円というように円高が加速していくイメージです。

もちろん、なかには純粋にマーケットの動きによって、ドル売りが加速するケースもありますが、意図的に売りを仕掛ける連中もいます。これがヘッジファンドの「ストップ狩り」と呼ばれる戦略です

たとえば、1ドル=108円にストップロスの売りが大量にあるとしましょう。これは、ドルを買っている投資家が、1ドル=108円になったところで、これ以上の損失を被らないようにするため、リスクヘッジとして置いてある売り注文です。

現在の為替レートが1ドル=110円前後で推移している場合、ヘッジファンドはドルを大量に売り浴びせ、力業でドルを下げます。こうして1ドル=108円にタッチすれば、一斉にストップロスのドル売り注文が執行され、ドルはさらに下がります。107円80銭、107円50銭というように、さらに下に置いてあったストップロスのドル売り注文も執行され、ドル売りが加速していきます。

そうなると、ストップロスのドル売りポジションを持っている投資家以外も、もう一段のドル下落に乗じて利益を上げようとして、ドル売りに回ります。こうして、壮大なドルの下落トレンドが醸成され、ストップロス狩りをしたヘッジファンドは、大きな利益を手中に収めるのです。

【ヘッジファンドのストップ狩り】

 

| 個人投資家が取るべき対策とは?

もちろん、ストップロス狩りのためにドル売りポジションを持っていたヘッジファンドも、利益を確定させるためには、どこかの段階でドルを買い戻さなければなりません。このタイミングを見誤ると、相場がドル高に転じるなかで、今度は大量のドル売りポジションを持っていたヘッジファンドが窮地に追い込まれます。この時、追い込まれたヘッジファンドは少しでも損失を小さくしようとして、一気にドルの買い戻しを進めます。結果、ドルが底を打った時点で、今度は一気にドル高トレンドが出現する可能性があるのです。

したがって、ストップロス狩りによって自分のポジションを狩られたとしても、そこで諦めてはいけません。底を打って反転する段階でドルの買いポジションを持ち、損失を取り戻せば良いのです。

そのためには、どの段階でドルが底を打ち、反転するのかを、テクニカルポイントで見極めなければなりません。その意味でも、テクニカルの勉強は大事なのです。

 

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