トランプ政権を揺るがす「ロシアゲート」  目先マーケットへの影響は軽微!?

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トランプ政権を揺るがす「ロシアゲート」

目先マーケットへの影響は軽微!?

 

| 今話題のロシアゲート疑惑とは?

ロシアゲート疑惑がトランプ政権の足元を揺るがしています。まず、言葉の意味から。「ゲート」ってなんだ?

こう思われる方もいらっしゃるでしょう。米国では何かスキャンダルがあると、その中心となる地名、企業名、人物名の後に、ゲートという接尾語を付ける慣習があります。その走りは、ニクソン大統領失脚の原因となった「ウォーターゲート事件」です。1972年、ワシントンDCの民主党本部で起きた盗聴事件に、時の大統領、リチャード・ニクソンが関わっていたことが発覚し、合衆国史上初めて、任期途中で大統領が辞任にまで追い込まれた事件です。

この事件の舞台になった、民主党本部の入っていた建物が「ウォーターゲート・ビル」でした。それ以降、スキャンダルの名称に「ゲート」という言葉が用いられるようになったというわけです。

そして今、注目を集めているのが「ロシアゲート」です。

その発端は、昨年11月の米大統領選挙で、ロシア政府がトランプ陣営にとって有利になるようなサイバー攻撃を行ったという疑惑で、その後もトランプ大統領によるロシアへの機密情報漏洩疑惑などが取り沙汰されています

これらの疑惑に対し、もう一方の当事者であるロシアは、一貫して関与を否定していますが、この件について調査を続けてきたコミーFBI長官を、トランプ大統領が突然解任したことから、ロシアゲートに対する関心が一気に高まりました。米司法省は5月17日、特別検察官にロバート・マラー元FBI長官を任命し、トランプ政権とロシアの癒着について捜査を続ける方針を打ち出しています。

 

| ロシアゲートがマーケットに及ぼす影響は?

ロシアゲートがマーケットに及ぼす影響ですが、ドル円を見ると、5月10日に1ドル=114円台を付けた後、1ドル=110円台まで急落。

NYダウは5月8日に2万1012ドルまで上昇したのが、5月17日には2万606ドルまで調整しています。

 

| 今後の動きは?

トランポノミクスに対する期待感から上昇した相場ですから、トランプ大統領弾劾の可能性が高まれば、マーケットがある程度調整するのは、やむを得ないところでしょう

ただ、特別検察官による捜査が、トランプ大統領を弾劾に追い込むことが出来るかどうかは、現時点では分かりませんし、実際問題、特別検察官が捜査を行い、大統領を弾劾にまで追い込むには、相当の時間を要します。ウォーターゲート事件では、ニクソン元大統領を弾劾直前まで追い込むのに、2年近くかかりました。

したがって、トランプリスクで一時的に売られたマーケットは目先、徐々に落ち着きを取り戻していくでしょう。実際、ドル円は1ドル=111円台でもみ合いが続いていますが、NYダウは5月17日の安値から反発する動きを見せています。

資料:INDEXDJX

また、仮にトランプ大統領が弾劾裁判で罷免ということになったとしても、ペンス副大統領がトランプ大統領以上に保護主義的な政策をとらなければ、大きくドルが売られたりはしないでしょう。ロシアゲートは、トランプ政権を揺るがす大きな問題ではありますが、マーケットに関しては一時的な下落はあったとしても、あくまでも一時的なショックに止まると見るのが妥当です。

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