世界の投資家トップ3の「投資スタイル」から学ぶ

世界の投資家トップ3の「投資スタイル」から学ぶ

| 特徴的な3者3様の投資スタイル

投資家として、世界で最も成功した人物といえば、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズがトップ3でしょうか。他にも、とんでもない資産を持つ投資家は大勢いますが、メディアなどを通じて名前が知られているとなると、この3人だと思います。

 

ウォーレン・バフェット

3人とも育った環境、地域はもちろん異なりますが、共通点があるのも事実です。それは、幼少期の体験が今の投資スタイルに影響していることでしょう。

ウォーレン・バフェットが、6歳からコーラ売りをしていたのは有名な話です。親や祖父母から買ってもらったコーラに若干のコストを上乗せして、他人に販売していたそうです。また、11歳の時に株式投資を経験。14歳の時には、当時のサラリーマン並みの収入を、ワシントンポストの販売業で得ていたそうです。しかも、その時の稼ぎをネブラスカの農場に投資していたというのだから、本当に驚きです。

実際に投資に目覚めたのは、コロンビア大学に入学し、そこで教鞭を執っていたベンジャミン・グレアムに出会ってからのようですが、いずれにしても子供の頃からすでに商売に対する、並々ならぬ関心があったのは分かります。実際、バフェットといえばバリュー株への長期投資というスタイルを連想しますが、バフェットの投資は株式への投資だけではありません。自分の会社であるバークシャ・ハザウェイを通じてさまざまな企業を買収し、事業そのものを立て直すということもやっています。単に株式に投資して、その値上がり益を待つのではなく、事業を営んでいるのです。そのスタイルは、まさに幼少期から現場で学んだビジネス経験が、今も続いているといっても良いでしょう。

 

ジョージ・ソロス

ジョージ・ソロスは「クォンタムファンド」というヘッジファンドの設立者として有名ですが、彼のもとの名前はゲルジー・シュバルツ。ハンガリー生まれのユダヤ人です。彼の名を一躍有名にしたのは、1992年のポンド危機の主役になったことによります。イギリスの経済力に比べ、英政府によってポンドが割高に固定されていると考えて、ポンド売りを行ったのです。このヘッジファンドは1973年からの10年間で、実に4200%のリターンを稼ぎ出しました。

ソロスはユダヤ人だったことから、第二次世界大戦中、ドイツからの迫害を受けました。その経験があったからでしょうか。彼の言葉は示唆に富んでいます。たとえば「生き残れ。儲けるのはそれからだ」という言葉は、ユダヤ人だったことでナチスドイツの迫害を受けた幼少期の経験から来るものでしょう。彼は、クォンタムファンドを設立してから、幾度となく大損をしましたが、それでもマーケットから退出させられることなく、今も生き延びているのは、まさにこの言葉が示す通りです。そういう彼の投資法は、グローバルマクロ戦略といって、世界中のありとあらゆるマーケットから歪を見出し、その歪が修正されるところに収益機会を求めていきます。英ポンドの売り崩しなどは、まさにその戦略がぴったりはまった好例といえるでしょう。

 

ジム・ロジャーズ

3人目は、かつてはジョージ・ソロスの右腕として、1983年までクォンタムファンドを一緒に運用していたのが、ジム・ロジャーズです。彼はバイクや自動車で世界中を駆け巡り、実際に自分の目で見たこと、経験したことをベースにして投資を行ってきました。

彼も、ウォーレン・バフェットと同様、5歳のころからピーナッツ売りをしていたそうです。その経験が、今の投資スタイルに生きているかどうかは何とも言えないのですが、彼は「自分で調べた会社の株に投資しなさい」と言っています。クォンタムファンドを辞めた後、バイクや自動車で世界を駆け巡り、自分の目で見て、経験したことを投資に活かすというスタイルは、まさにその言葉どおりといっても良いでしょう。

 

| 3人の共通点から学べること

こうして見てみると、3人共3者3様の投資スタイルを持っています。

 

ウォーレン・バフェット:超長期投資・企業買収も積極的

ジョージ・ソロス:通貨危機などのリスク時に超短期のショート戦略

ジム・ロジャーズ:企業や経済を徹底研究・相場に応じた柔軟な投資

 

ただ、この3人に共通点から我々が学べることは、自分が見てきた事実から、間違いないと思われる自分なりの哲学を持っており、それを100%信じ切っていることではないでしょうか。なんとなくの勘やとりあえず、と言った類のものではなく、これまで見てきた事実や経験から、確固たる自分だけの投資ルールがあり、成功するまで諦めないという信念が垣間見えます。言い換えれば、それだけ自分の判断に自信を持てるほどの、判断力を研ぎ澄ましてきたと言えるのではないでしょうか。投資は判断の連続です。判断に迷うということは、自分の決定に自信がないということ。自分の中での「こうだ!」と言う、判断軸を作っていくことが、どんな逆境でも諦めない信念を作っていくのではないでしょうか。

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