トランプを横目に成長するアメリカ経済の行方は!?

トランプを横目に成長するアメリカ経済の行方は!?

 

| NYダウは史上最高値!

米国経済が好調です。現在の景気拡大局面は、2009年7月からスタートしているので、すでにこの4月で94カ月に達しました。4月19日にFRBが公表した「地区連銀経済報告(ベージュブック)」によると、「経済は過去数週間にわたり全国的に引き続き緩慢ないし緩やかなペースで拡大した」と言います。

実際、マーケットや経済指標は、今の米国経済が極めて順調であることを物語っています。

たとえばNYダウは、4月に入ってからやや調整しているものの、一時は2万1000ドルを超えて過去最高値を更新しました。

このように株価が順調なのは、米国企業の業績が極めてしっかりしているからです。

 

| アメリカの企業利益は10-12月期も増加 GDPは2.1%増に上方修正

2016年10~12月期の企業業績も好調で、GDPは2.1%増に上方修正されました。雇用情勢も堅調で、ほぼ完全雇用状態になっています

ただ、景気は永遠に拡大するものではありません。「景気循環」という言葉があるように、好況と不況を繰り返します。今が景気拡大の真っ最中だとしたら、いずれは景気低迷に向かうことになるのです。

さて、戦後における米国経済の拡大局面は、平均で58カ月ですから、今の景気拡大局面である94カ月は、かなり長いものと考えられます。ちなみに過去、最長だった景気拡大局面は、1991年3月からの120カ月があるので、最長というわけではありませんが、いずれにしても過去のサイクルから考えれば、そろそろ景気拡大は終わりに近づいていると考えるのが、妥当なのかも知れません。

 

| NYダウの過熱感とトランプ政権への不安は無視できない状況に

問題は、何を契機にして米国経済がスローダウンするのか、ということですが、恐らく政治リスクと地政学リスクは無視できないでしょう。トランプ大統領の政治的指導力の不足は、オバマケアの代替法案を撤回したことから明確になり、その焦りからか、シリアの空爆に加え、朝鮮半島に空母を派遣するなど、軍事面でエスカレートしています

トランプ大統領にすれば、4月の後半には大統領就任100日というハネムーン期間が終わるため、メディアからの批判の矛先を変えたいという意向があるのでしょう。いずれにしても、トランプ大統領の政治リスクが、大規模な軍事行動の引き金になり、今や地政学リスクにまで及んでいる形になっています。

マーケットは、先行き不透明感を何よりも嫌います。4月に入り、株式市場が様子見になっているのも、地政学リスクの高まりによって、先行きの見通しが極めて不透明であることが原因です。これがトランプラリーの終焉と景気後退局面入りにつながるものなのかどうか、しばらく慎重に見極めたいところです。

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