急激な円高トレンドが生まれる背景とは!?

急激な円高トレンドが生まれる背景とは!?

 

| 「有事の円買い」という格言の通り大きなイベント時には円高傾向に!?

FXは外貨の売りポジションを持てるので、円高でも利益を狙うことができます。

あなたはFXの「売り取引」を正しく説明できてる? 

相場には「買いはゆっくり、売りは雪崩をうったように一気に」という通説があります。これは、買いは値が上がるのに比較的時間がかかるのに対して、売りは一気に大きく動くということを意味しています。分かりやすくするために極端に言うと、仮に、日本という国が破綻するような事があれば、円の価値は紙切れ同然になります。そうなると、円を買っていた投資家は、リスク回避の為、持っている通貨の価値が下がる前に、売る心理が働きます。これは、通貨ペアによって異なるため、一概には言えないですが、こういったリスク回避のために、「買い」に比べて「売り」は一気に大きく動くことがあります

でも、日本のFXトレーダーが持っているポジションを見ると、外貨の売りポジションを積極的に持つ人は少数派で、やはり外貨の買いポジションを持つ人が大部分を占めています。

つまり、円高になると、多くのFXトレーダーは為替差損を被ります。だから、急激な円高トレンドには要注意、ということになります。

 

| 2つの要因に便乗する短期トレーダーの動きに注目

では、急激な円高トレンドが生まれる原因は何でしょうか

第一に、リスクオフによる円買いです。リスクオフとは、たとえば実例で言うとBrexitだったり、米大統領選挙におけるトランプ氏の勝利だったりと、想定外の出来事が生じた時、市場参加者がリスクテイクを嫌気して、資産をより安全なものにシフトさせる動きのことです。なぜ、リスクオフの時に円が買われるのかというと、他の通貨に比べて相対的に安全というイメージが、市場参加者の間にあるからです。
まあ、これだけの財政赤字を抱えている国の通貨が本当に安全かどうかは何とも言えませんが、市場参加者の多くがそう考えているのであれば、それが正解です。それがマーケットというものなのです。

資料:ひまわり証券

恐らく、ユーロは今年、選挙の年ということもあり、フランスのユーロ離脱の可能性も含めて波乱含みだし、イギリスはBrexitの先行きが見えにくい。とまあ、そんな理由でユーロも英ポンドも買いにくいことから、消去法的に円が、リスクオフ時の投資対象通貨になるという面はあるのでしょう。

第二に、円キャリートレードやリパトリエーションが起こり、それに便乗した短期トレーダーの投資行動が、円高につながるケースもあります。リパトリエーションは、たとえば日本企業が海外に保有している資産を、決算を少しでも良くするために売却する、となった場合に、ドル売り圧力として浮上してきます

また円キャリートレードは、円の金利が他の国の金利に比べて低い時、円で資金を借り入れ、その調達資金でもって、日本円よりも高いリターンが得られるものに投資し、そのサヤを抜くという取引手法です。したがって、この取引を行う時は、調達した円を売って、海外資産を購入するため、この時点では円売り圧力を強めます。

ところが、何かの拍子で円キャリートレードを解消(巻き戻し)したいということになったとします。そうなると海外資産を売却し、円に替えて取引をクローズさせます。つまり、この段階まで来て円買い圧力が強まるのです。

【円キャリートレードの巻き戻し(反対売買)】


ちなみに、円キャリートレードのポジションをクローズしたいという投資家からの要望は、リスクオフになった時に、一気に増えます。つまり、リスクオフ要因がダイレクトに円買い要因になることもあれば、円キャリートレードのポジションをクローズさせる目的で、円買い要因が浮上することもあるのです。

関連記事

外為学部

ページ上部へ戻る