実は値動きの特徴がある!? ドル円相場の1年間の傾向を読み解く

実は値動きの特徴がある!?
ドル円相場の1年間の傾向を読み解く

 

| 各国の決算期末は動きやすい傾向に

ドル円の値動きには、ある種のパターンがあります。もちろん、為替レートはその時々のニュース、テクニカル要因など、さまざまな事情で動くため、すべてこのパターン通りに動くとは限りませんが、決まった時期に、確実に生じる需給というものがあります

たとえば、外国債券の利払いが行われる月は、ドル建てで受け取った利子を円に替えるため、円が買われて円高になる傾向が見られます。こうした需給は、相場の思惑とは関係なく、その時、確実に発生する需給なので、短期的に相場を大きく動かすほどではないものの、ジワジワと効いてきます。

今、申し上げた外国債券の利払いを例に挙げると、年間を通じて2月、5月、8月、11月がそれに該当します。この月は、ドル建てで支払われた利子を円に替える動きが強まるため、ドル円には円高圧力が加わります。

次に企業の決算期末についてですが、決算月前にはリパトリエーションといって、決算のため、海外にある資産を本国に送る動きが出てきます。多くの日本企業は3月決算なので、3月の決算期末に向けて、海外にあるドル資産を売却し、円に替えた上で日本に戻す動きが増えます。したがって、3月は円高圧力が強まります。また、9月の中間決算時にも、同様の動きが広まります

逆に、リパトリエーションについては日本企業だけでなく、外国企業のものによる影響も無視できません。日本企業と違い、外国企業の多くは12月決算です。外国企業の場合、日本にある資産を売却してドルに戻す動きになるため、全般的にドル買い圧力が強まります

【ここ数年陽線=ドル高円安ばっかり】

 

| 月曜日と金曜日の午前10時には、ドル高圧力が強まる!?

こうした月別以外に、曜日や日にちによって需給が動くこともあります。

たとえば曜日で考えると、月曜日と金曜日はドル買い需要が強まります。また、ゴトビといって、5日、10日、15日、20日、25日、30日のように、日付が5もしくは10で割り切れる日も、ドル買い需要が強まる傾向が見られます

さらに短い時間で見ると、1日の時間帯でも需給が変化しています。たとえば午前10時の仲値決めの時間は、ドル買い需要が強まります

これらを総合的に考えると、月曜日と金曜日、そしてゴトビの仲値決め時間である午前10時には、かなりのドル高圧力が強まります。しかも、12月の外国企業のリパトリエーションが行われる月であれば、さらにドル買い圧力が強まると考えて良いでしょう。こういった点も頭に入れておけば、トレードの判断基準にも役立つので覚えておきましょう。

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