実は評価が高い?トランプ大統領の経済政策

実は評価が高い?トランプ大統領の経済政策

 

|独断的な判断ができる政治家ほど優秀な政治家?

物事にはすべて表裏があります。トランプ大統領といえば、「メキシコ国境に壁をつくる」、「中国からの輸入品に対して45%の関税をかける」など、保護主義の権化のようなイメージばかりが先に立ちますが、一方では、マーケットから高い期待を集めている政策もあります。

具体的には次の3つです。

・ 法人税と所得税の引き下げ
・ 公共投資の拡大
・ 規制緩和


トランプ大統領が誕生してから、株価は一段と上昇し、ニューヨーク・ダウは2万ドルを超えて過去最高水準を更新
し続けています。本当にトランプ大統領が危うい政策ばかりを打ち出していたら、ここまで株価は上昇しないはず。逆に株価は急落し、ドルも売られるはずです。

ところが、現実にはそうなっていません。米国経済のファンダメンタルズは良好で、雇用も順調に伸びています。

もちろん、トランプ大統領が誕生してからそれほど日が経っていないので、恐らく今の良好なファンダメンタルズは、オバマ前大統領の政策効果による部分もあるのかも知れません。ただ、株価は先行きの状況を織り込んで動きますから、株価が堅調というのはオバマ前大統領の政策効果ではなく、トランプ大統領の政策に対する期待感の表れと考えるのが妥当です。

問題は、トランプ大統領が打ち出している政策の実現可能性です。いずれも実現するなら別段、問題はありません。ただ、マーケットが気にしているのは、トランプ大統領が大風呂敷を広げたものの、いずれの政策も実現できなかったという状況に追い込まれることです。

トランプ大統領が、自らの公約を実現するためには、議会の協力が必要になります。今、議会は上下院とも共和党が多数を占めていますから、本来であれば、大統領の公約を実現するには絶好のチャンスともいえます。

 

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ただ、トランプ大統領の場合、大統領選挙の時点で共和党の主流派と激突しましたから、そう簡単に議会の協力が得られるとも思えないのです。

しかも、所得税や法人税の減税は、「小さな政府」を目指す共和党にとって、ベクトルが一致しているものの、公共事業の拡大については、どちらかといえば「大きな政府」を志向するものであり、多分に民主党的です。減税と規制緩和は、共和党の方針とも一致するので、この2点については実現可能性が高いと思われますが、公共投資の拡大については、共和党の協力が得にくいかも知れません。いくらマーケットで高い評価が得られているとしても、公約は実現しない限り無意味です。

トランプ大統領が就任してから100日目までのハネムーン期間も、間もなく終わります。いよいよその政策の有効性について、有権者やメディアが細かくチェックを入れ、その矛盾点を突いてくるでしょう。今でこそ、トランプ大統領のTwitter発言は、為替が動くほどの大きな影響力を持っていますが、公約が実現しないとなると、Twitterのつぶやきもむなしいものになってくるでしょう。本当の意味で、大統領としての真価が問われるのは、これからなのです。

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