2017年は「世界のトップが入れ替わる激動の選挙イヤー」

2017年は「世界のトップが入れ替わる激動の選挙イヤー」

| 2017年の注目イベントをチェックしよう

今年は政治の季節です。

特に注目されるのは欧州でしょう。昨年6月のイギリス国民投票でブレグジットが決定し、今年はイギリスがどういう形でEUから離脱するのか、その細かい手続きが検討されます。それとともに、大きな選挙が3つ行われます。3月のオランダ総選挙、4月と5月に行われるフランス大統領選挙、そして10月に行われるドイツ連邦議会選挙です。

今年の欧州は、この3つの選挙によって大きく揺れる恐れがあります。なぜかというと保守・極右政党の台頭が予想されるからです。特に、その行方が懸念されるのがフランスです。台風の眼と言われるのが、極右政党の党首、マレーヌ・ルペン氏です。

保守政党ではなく極右政党ですからね。しかも、父親のジャンマリ・ルペン元党首の娘ですから、二代にわたって続いている極右の血筋ということで、これはもう非常にゴリゴリの極右です。

フランス人が持前のバランス感覚で投票すれば、恐らく大統領に当選することのない人物と言われていますが、問題はイギリスのブレグジットにしても、米国のトランプ大統領誕生にしても、「そんなことは起こるはずがない」と言われたことが現実になった事実です。今回も「ひょっとしたら、ひょっとするのではないか」という意見は少なくありません。

 

| 選挙結果による影響は?

ただ、ルペン党首がフランス大統領になったら、大混乱は必至です。ルペン氏の政策は、もうはっきりしていて、EUからの離脱にあります。イギリスの場合、もともと大陸欧州とは距離を置いていて、通貨もユーロは導入せず、英ポンドをそのまま使い続けてきました。

しかし、フランスはフランという自国通貨をユーロに切り替えて今に至っています。EUやユーロから離脱すれば、たとえば新フランを発行せねばならず、ブレグジットに比べてさらなる混乱が想定されます。そもそも今のユーロはフランスとドイツによって持っているようなものですから、フランスのEU離脱はユーロ体制の崩壊にもつながりかねません。ユーロという歴史的実験を今後も継続できるのかどうか。それが、ドイツ連邦議会選挙も含め、今年の欧州政治の行方にかかっているだけに、要注目なのです。

また、アジアでは中国の共産党大会、韓国の大統領選挙がありますが、これら二国の政治的行方が持つインパクトは、ユーロが抱えている問題に比べれば現状、それほど大きなものではありません。韓国で反日思想の強い政権が誕生する可能性はありますが、それは何も今に始まる話ではありません。日本からすれば、取るに足らない話でしょう。今年はとにかく欧州の政治が熱いということでしょうか。

 

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