「申酉騒ぐ」の格言通りになるか 2017年の為替相場

「申酉騒ぐ」の格言通りになるか
2017年の為替相場

 

| 酉年の為替相場は荒れる!?

いよいよ2017年がスタートしました。干支は酉(とり)。相場の世界では、「申酉騒ぐ年」という格言があります。申年の昨年と、酉年の今年は、相場が荒れるということです。

確かに、昨年は年明け早々に日銀のマイナス金利導入、6月のブレクジット、11月の米国大統領選挙で株価が急落。円高も進行しました。1年を通じて、日経平均株価の値幅は5,000円近く、ドル/円の値幅も22円にもなりました。まさに「申酉騒ぐ」のスタートに相応しい、大荒れのマーケットになったのです。

変動相場制に移行してからの酉年は3回。遡ると、2005年、1993年、1981年です。
各年におけるドル/円の変動率は、次のようになります。

1981年・・・・・・22.1%
1993年・・・・・・23.1%
2005年・・・・・・16.8%

ちなみに、変動相場制に移行した1973年以降、各年代の変動率平均は、

1970年代(1973~1979年)・・・・・・12.4%
1980年代(1980~1989年)・・・・・・22.8%
1990年代(1990~1999年)・・・・・・20.1%
2000年代(2000~2009年)・・・・・・15.6%

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  • 変動率は年末終値に対する年間変動幅の比率(%)
  • 平均値は上表における縦一列のデータを単純平均
  • データ算出のもととなる日足データは始値を東京午前9時、終値をNY市場引けのレート

となりました。確かに、これまでの酉年の変動率は、1981年こそ1980年代の変動率平均を下回りましたが、1993年は1990年代の、2005年は2000年代の変動率平均を上回りました。その意味では、まあ酉年は騒ぐ年といっても良いのかも知れません。

 

| 2017年・酉年の為替相場はどうなる?

では、これまで酉年には、どういうイベントがあったのでしょうか。

政治的に大きな動きがある酉年

1981年 レーガン大統領就任
1993年 クリントン大統領就任
2005年  ジョージ・W・ブッシュ大統領が2期目の当選

1981年は、トランプ大統領が範にしている、保護主義政策を取ったレーガン大統領が誕生した年でした。同年2月には経済再建計画(レーガノミクス)が発表されたものの、同年3月にはレーガン大統領の暗殺未遂事件が起こりました。

1993年は、1月にクリントン大統領が誕生し、11月には欧州連合が発足しました。ちなみに、この時期の日本は、バブル経済の破裂が誰の眼にも明らかになるのと共に、新党ブームのなかで自民党が野に下り、政治の流動化が進みました。

2005年は、ジョージ・W・ブッシュ大統領が2期目の当選を決めた年です。国際的には大きな経済イベントはありませんでしたが、日本国内では小泉内閣のもと、戦後最長の景気拡大期の最中にあり、株価が順調に値上がりしていました。

このように、2005年はさほど大きなイベントはなく、ドル/円の変動率を見ても落ち着いた1年でしたが、他の酉年は、政治的に大きな動きがあり、ドル/円もそれなりに動きました。

さて、2017年はどうでしょうか。政治的に見れば、欧州でオランダ総選挙、フランス大統領選挙、ドイツ議会選挙というように、大きな政局の動きがありそうですし、トランプ大統領の誕生によって、日米関係、米中関係も大きく動きそうです。2017年は、政治でマーケットのボラティリティが高まる年になるでしょう。欧州各国の選挙で、大きく右傾化する兆候が見られたら、リスク回避で円が大きく買われることも考えられます。

FXなら、円高になっても利益を狙えるだけに、2017年のマーケットでは、資産を大きく殖やす強力な武器になりそうです。

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