ウォン高に反応する韓国人 政治に反応する日本人

ウォン高に反応する韓国人 政治に反応する日本人

 

| 訪日韓国人数が増えた理由は?

たまには毛色の違うところで、アジア通貨を取り上げてみましょう。我々、日本人にとってご近所さんの韓国。一時期は「韓流ブーム」で、韓国旅行に出かける日本人も大勢いましたが、今はどうなっているのでしょうか。

そんなことを考えながら、データを探してみました。データの出所は、日本政府観光局(JNTO)です。

ここに行くと、訪日韓国人数と訪韓日本人数の時系列推移がみられます。ちょっと古いデータになってしまい恐縮ですが、直近、2015年の数字を見ると、訪日韓国人数が400万人であるのに対し、訪韓日本人数は184万人でした。

この数字を踏まえて過去のデータに遡ってみましょう。

【訪韓日本人数と訪日韓国人数の推移(1990〜2015年)】

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2000年時点の訪日韓国人数は、わずか106万人。これに対して訪韓日本人数は247万人でした。

訪韓日本人数がピークを付けたのは2012年の352万人です。ここから2013年、2014年、2015年と、訪韓日本人数はつるべ落とし状態で減少しています。そして、その一方で訪日韓国人数は増加傾向をたどり、2015年のそれは過去15年間で最高になったのです。

【訪韓日本人数と訪日韓国人数の推移(1990〜2015年)】

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訪日韓国人数が増えた理由としては、この数年、ウォン高が続いたことが挙げられそうです。ウォン/円の年間平均レートを見ると、2012年が1ウォン=0.0709円で、2015年が1ウォン=0.1071円でした。仮に、日本円で一泊1万円のホテルに泊まる場合、2012年時点のレートだと一泊14万1,043ウォンですが、2015年のレートだと9万3,370ウォンになります。

対して訪韓日本人にとってウォン高は、韓国での宿泊費などが高くつくことになります。一泊20万ウォンのホテルに泊まる際の円建ての宿泊費は、2012年のレートで1万4,180円ですが、2015年のレートだと2万1,420円になります。

その結果、2012年にウォンが安値を、円が高値を付けたところが訪韓日本人数のピークになる一方、2015年にウォンが高値を、円が安値を付けたところが訪日韓国人数のピークになったというわけです。

| お得でも政治に反応する日本人

さて、今の韓国情勢はどうかというと、ニュースなどでご存じのように、朴槿恵大統領は「崔順実ゲート事件」によって失脚。昨年12月から弾劾によって職務停止状態にあります。一応、黄教安(ファン・ギョアン)首相が大統領職を代行していますが、政局は極めて不安定です。南北関係も緊張状態にあり、何か有事が起これば、ウォンが外国為替市場で売り込まれ、同時リスク回避通貨としての円が買われることになるでしょう。つまり円高・ウォン安です。

そうなると、再び訪韓日本人が増えるでしょうか。円高・ウォン安が進めば、日本人にとっては、有利な条件で韓国旅行に出かけられます

しかし、そのようなことにはならないでしょう。ウォンが売られる原因が、韓国の政情不安と、それにつけこもうとする北朝鮮の思惑が交錯したものだとしたら、そんな危ない国への渡航など、出来るものではありません。つまり、これから想定されるウォン安は、韓国のインバウンドビジネスにとって、期待外れに終わる恐れがあるのです。

韓国の政治・外交リスクが今後、どこまで高まるかは分かりませんが、政局がさらに混迷するような事態が起こった時は、素直に円買いと考えた方が良さそうです。口座開設は無料なので、オンライン上で外貨が買い売りできるFXを、一度検討しても良いかもしれません。

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