トランプ大統領正式就任! 【改めて強調された米国第一主義はかつてのレーガン政権と重なって見える】

トランプ大統領正式就任!
【改めて強調された米国第一主義はかつてのレーガン政権と重なって見える】

 

| アメリカ第一(アメリカ・ファースト)がもたらす影響とは?

1月20日、米国大統領就任式が行われました。主役はもちろん、ドナルド・トランプ氏。いや、すでに大統領になられたわけですから、これからはトランプ大統領と呼ばせていただくことにしましょう。

そのトランプ大統領の就任演説の内容ですが、すでに各メディア邦訳を公開しているので、お読みになられた方も大勢いらっしゃると思います。

いや、すごいですね。特に最後のくだり

「私たちはアメリカを再び強くします。私たちはアメリカを再び豊かにします。私たちはアメリカを再び誇り高い国にします。私たちはアメリカを再び安全な国にします。そして、ともに、私たちはアメリカを再び偉大にします」

まさに「Make America Great Again」な演説でした。

「この瞬間から、アメリカ第一となります。貿易、税、移民、外交問題に関するすべての決断は、アメリカの労働者とアメリカの家族を利するために下されます。ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国境を守らなければなりません。保護主義こそが偉大な繁栄と強さにつながるのです」。

「他の国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊する・・・・・・」というのは、つまり米国企業のグローバル展開を許さないという解釈でよろしいかと思います。

が、iPhoneの背中を見てください

「Designed by Apple in California Assembled in China」って、小さい文字で書かれているじゃないですか。設計は米国カリフォルニアで行い、組み立ては中国で行われていますということですね。

どうして中国で組み立てているのでしょうか。そう、人件費が安いからです。もし、iPhoneの組み立てを中国ではなく、米国内で行うようになったら、どうなるでしょう。ある計算によると、Made in USAのiPhoneは定価が2,000ドルになるそうです。

1ドル=110円で計算したら、日本円で22万円です。生産拠点を米国に戻すことで、一時的に米国内の雇用は増やせるかも知れませんが、海外市場における米国製品の価格競争力は著しく低下し、やがて米国製品の世界的な売れ行きが落ち込み、米国内の工場で再びレイオフの嵐が吹き荒れる、ということにもなりかねません。

今や世界中の製造業は、製品の価格競争力を少しでも高めるため、グローバル・サプライ・チェーンを導入しています。トランプ大統領が言うように、生産拠点を自国内に戻せば、海外市場における価格競争力の低下という問題に直面します。それでも「保護主義こそが偉大な繁栄と強さにつながるのです」と言い切れるのでしょうか。

 

| トランプ大統領はレーガン大統領の再来!?

よく、トランプ大統領の掲げる政策を、1981年に大統領に就任したレーガン元大統領と重ね合わせる人がいます。確かに、レーガン元大統領の時代は貿易赤字が大幅に拡大し、政権2期目には保護主義的な政策を強めざるを得なくなりました。

加えて、所得税の最高税率引き下げや累進課税の簡素化、軍事費拡大、規制緩和など、他にも共通点は多数あります。

【大統領選前後でトランプ次期大統領が明らかにした経済政策とレーガン大統領在任時に行われた経済政策の概要を比較したもの】

しかし、このレーガン元大統領の経済政策である「レーガノミクス」が、果たして成功だったのかという点は、よく考えてみる必要があるでしょう。

確かに、レーガン元大統領の2期目である1985年から1989年にかけて、米国の景気は拡大しました。

【レーガン就任中のダウ・ジョーンズ平均株価の推移】
point

そのため、レーガノミクスは成功だったという声があるのは事実です。その好景気は、大幅な減税の賜物ではありますが、問題は、減税によって景気が刺激され、結果的に減税を補って余りある税収がもたらされるという目論見が外れたことです。しかも、対ソ冷戦による軍事費の増大は財政を圧迫し、米国は大幅な財政赤字を抱えることになりました。

トランプ大統領が掲げる大幅減税策と軍事費の拡大も、レーガノミクスの再来だとしたら、さらに財政赤字を拡大させる恐れがあります。

財政赤字の拡大は、米国債を増発させ、金利上昇を招きます。金利上昇はドル高要因です。ところがトランプ大統領は、大統領就任演説で保護主義を肯定しましたから、為替に関してはドル高をどこまで容認するのか、非常に不透明です。この不透明感が、為替相場にとっては乱高下の材料になります。

とはいえ、FX投資家にとって為替相場の乱高下は、またとない収益機会でもあります。トランプ大統領が今後、打ち出してくる政策によって生じるチャンスを無駄にしないよう、今のうちからFXを始める準備を整えておいてはいかがでしょうか。

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