流行りの分散投資 それはあなたに本当に合っているの?

流行りの分散投資
それはあなたに本当に合っているの?

|“一概に分散投資が良い”と言うのは勘違い?

投資のリスクを軽減させる方法として、よく言われるのが「分散投資」です。

分散投資とは、分けて投資すること。一般的には、資産クラス分散という意味合いで用いられます。資産クラスとは、株式や債券、コモディティなど、資産の種類を指しており、複数種類の資産に資金を分散して投資することを、資産クラス分散と言います。

ただ、資産クラス分散がすべての「投資」に対して有効に機能するかというと、決してそうではありません。資産クラス分散が有効に機能するのは、長期投資と組み合わせた場合です。株式は日本の株式市場だけでなく、世界先進国の株式市場、新興国の株式市場に分散させ、さらに国内外の債券市場にも分散する。このようなポートフォリオを構築し、10年、20年という長期に亘って保有し続けることには、合理性があります。

長期で分散投資することにより、値動きのブレが小さくなることが期待できる。

【1969年12月末に100円を投資し、2015年6月末まで保有した場合の資産額の推移】

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一方、短期売買を前提にして資産運用する場合は、分散投資を考える必要はありません。なぜなら、短期売買はマーケットの方向性に賭けるものだからです。

もし、短期売買で複数の資産クラスに分散投資したら、売買する際のオペレーションが極めて煩雑なものになります。日本の株式、先進国の株式、新興国の株式、日本の債券、海外の債券をすべて同時に売買することなど、物理的にも極めて困難です。したがって、短期売買を行う場合は、資産クラス分散のことは基本的に考える必要がありません。短期売買のリスクを軽減させる手法は、長期投資のそれとは違うと考えておくべきでしょう。

投資の世界では、リスクを抑えるために分散投資がよく紹介される為、分散投資=安全のようなイメージがありますが、長期と短期では、トレードの仕方も違えば、リスク管理の仕方も異なります。一概に分散投資だから安全というわけではなく、トレードスタイルに合わせてリスク管理していきましょう。

 

|長期売買は分散投資、では、短期売買は?

では、短期売買の際には、どのような形でリスクをコントロールしていけば良いのでしょうか。

ひとつは損切りです。新規注文時に予め設定した損切り注文を出して、そのレートになった際にシステムが自動で損切りをしてくれるものです。

損失を最小にするために覚えておきたいこと。

基準の決め方は、最初は「損失額が10%に達したら」というように、率で考えると簡単ですが、ある程度、トレードに慣れてきたら、チャートを見て、テクニカルポイントと呼ばれる、相場の流れが変わるところに損切りを置くという方法もあります。

二つ目の方法はマネーマネジメントです。たとえばエントリーする際に、いきなり200万円を投入するのではなく、50万円ずつ4回に分けて資金を投入すれば、タイミングが悪く、望ましいレートでエントリーできなかったとしても、その後、3回はマーケットの様子を伺いながらエントリーできるので、それらを平均すれば、最良ではないにしても、ある程度、望ましいレートでポジションを作れるでしょう。

逆に利益確定をする際にも、一度に行うのではなく、複数回に分けて利益確定すれば、不利な条件で売却するリスクを最小限に抑えられるはずです。

 

まとめ

・分散投資は、長期売買には有効だが、短期売買の場合は、リスク管理が異なる。

・短期売買の場合は、1回で大きな金額を導入するのではなく、複数回に分けて資金を投入する。

・利益確定の際にも、複数回に分けて利益を確定する。

 

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