投資を始める前に知っておきたい。 自分に合った投資スタイルとは?

投資を始める前に知っておきたい。
自分に合った投資スタイルとは?

|外為法の改正から一気に広がった投資商品

かつて日本は「金融後進国」と言われていました。理由は、各種金融規制があまりにも厳しく、金融商品の自由度がほとんど無かったからです。

たとえば預金やローンの金利は、90年代の前半まで「規制金利」といって、どの銀行で申し込んだとしても、同一の金利が適用されていました。また、海外の株式市場や債券市場に投資するための手段はあったものの、たとえば最低投資金額が大きかったり、手数料などのコストが高かったりして、極めて使い勝手の悪いものばかりでした。こうした金利の規制も、あるいは海外市場に投資する金融商品の使い勝手が悪かったことも、すべては日本国内の銀行、資産運用会社を保護するためのものでした。

FXの登場も、1998年に「金融ビッグバン」が行われ、外為法(正式名称は「外国為替及び外国貿易管理法」)が改正されたからです。それ以前における外貨の取り扱いは、「外国為替公認銀行」として政府からお墨付きを得た銀行でしか行えませんでした。個人が外貨に投資しようとしても、高い手数料を支払って外貨預金に預ける程度しか方法が無かったのです。外為法が改正されたことで、外国為替公認銀行以外の業者でも外国為替が扱えるようになり、FXという、今では多くの個人投資家から認知されている投資手段が登場するきっかけになりました。

 

|始める前によく知っておこう。投資商品の特性。

ひとことで投資商品といっても、さまざまなリスク・リターン特性を持ったものがあります。図は、商品ごとのリスク・リターン特性を一覧にしたものです。

【資産運用種類別『リターンとリスク』マップ】

riskreturn

資料:インカムラボ

最も低いのは、預貯金や国債です。これについては、改めて説明するまでもないでしょう。図にある商品群のなかでは、最も元本割れするリスクが低いものです。

次にミドルリスク・ミドルリターン商品群ですが、ここには外貨建ての金融商品や、株式投資などが含まれています。元本割れリスクはありますが、たとえば投資信託などは、さまざまな資産に分散投資しているため、ハイリスク・ハイリターン商品群に比べると、大きく損をするリスクを多少なりとも抑えられます。

なお、ローリスク・ローリターン商品群にしても、ミドルリスク・ミドルリターン商品群にしても、それぞれの中で多少、リスク・リターンのレベルに違いがあります。

たとえばローリスク・ローリターン商品群のなかでは、預金や国債に比べて、外貨預金の方が、為替リスクを取る分だけリスク・リターンは高めになります。また、ミドルリスク・、ミドルリターン商品群では、さまざまな資産に分散投資する投資信託やETFに比べ、資金的に分散しにくい株式の個別銘柄投資、不動産投資の方が、相対的にリスク・リターンのレベルが高めになります。

そして、ハイリスク・ハイリターン商品群の中には、先物取引やFXが含まれます。これらは証拠金を預けて取引するものですが、預けた証拠金に対して数倍、数十倍のレバレッジが掛かるため、大きく損をするリスクがある分、高いリターンも追及できます。

投資を始める際には、こうした商品ごとのリスク・リターン特性を把握する必要があります

 

|まずは目標設定!逆算思考で見えてくる自分の投資スタイル

特性を理解した上で、最終的に知りたいのは、「自分がどの投資商品で投資をするのが合っているのか?」です。

これを知るためには、まず自分を知る必要があります。漠然と稼ぎたいではなく、「いつまでに、いくら、稼ぎたいのか?」です。この解が曖昧なまま、自分に合った投資スタイルを見つけようと考えても見えてきません。例えば、投資できるお金が100万円あったとして、1年後までに1,000万円にしたい、と考えるとしましょう。

単純計算で月に換算すると、毎月84万円の利益を出す必要があります。この利益を出すためには、当然、ハイリスク・ハイリターンの投資商品を選ぶ必要になります。

【1年後に100万円を1,000万円にする場合】

graph_01

これは現実的ではありませんし、負けるリスクを高めることにも繋がります。

投資家として利益を出せるようになるためには、段階が必要です。まずは、100万円を、1年後に150万円にすることを目指す。毎月約4万円の利益を出していけば良いので、毎月利回り4%を叩き出せる投資商品を選べばよいわけです。そして、毎月4万円の利益を出せるようになったら、次は、毎月の利益を8万円に上げてみる、と言った具合で目標を高めていきます。

段階を踏見、確実にスキルを上げていく。

【1年後に100万円を150万円にする場合】graph_02
【1年後に100万円を150万円にする場合】

graph_03

このように考えていけば、無理な目標設定で、自分を追い込むこともありませんし、目標の軸を持っていれば、漠然と株や投資信託を始めよう、と思うのではなく、早く経験を積みたいから、24時間チャンスのあるFXにしようか、など、自分で考え、決断することが出来ます。

自分に合った投資スタイルは、このように自分がどうしたいのか?を明確にすることから見えてくるのです。

関連記事

ページ上部へ戻る