「投資に興味がなくても」関係ない。 私達の身近に起こりうる2017年トランプショック

「投資に興味がなくても」関係ない。
私達の身近に起こりうる2017年トランプショック

|トランプ大統領就任式以降の注目すべき政策

2017年は、欧州を中心にしてさまざまな政治リスクが高まりそうですが、世界的規模の影響力を考えると、やはりトランプ次期米大統領の発言内容と、それに伴う政治行動に対しては、かなりの関心を持って見ておく必要がありそうです。

ということで、まずは2017年、トランプ次期米大統領の政治イベントがどうなっているのかを整理しておきましょう。

年明け最初の大きな政治イベントは、何といっても、1月20日に行われるトランプ氏の

大統領就任式でしょう。その後、両院議会演説が行われ、予算教書が発表されますが、一般的に政権交代後の新政権の最初の100日を「ハネムーン期間」といい、この間は政権支持率が非常に高く、したがって、新しい政策準備を行うのに相応しい期間とされています。つまり、この間にトランプ次期米大統領は、さまざまな政策を打ち出し、政権の方向性を示してくると考えられます。

まず、大統領就任式初日に実行するものとしては、NAFTA再交渉もしくは脱退の意図を公表、TPPからの撤退、中国を為替操作国に認定といった、通商面における保護主義的措置を確立するための政策を打ち出してくる可能性があります。

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【マイナス要因が多いトランプショックの日本への影響】

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|2017年は、円高時代の幕開けか?

内向きになる米国に対し、中国は「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」の早期妥結を目指す動きを見せています。TPPは単なる経済連携ではなく、米国にとって対中包囲網の意味合いがあったことからすれば、その頓挫は、将来的に中国の覇権強化を加速させる恐れがあります。これは決して、米国経済にとってトクな話ではないでしょう。

しかも、これまで世界の利害調整役を担ってきた米国が、その役回りを降りることになれば、世界経済が不安定化することも否定できません。国境を越えて瞬時に移動する投機マネーは、不安定化を何よりも嫌いますから、より安定したところに向かおうとします。通貨で言えば、円やスイスフランです。つまり世界経済の不安定化は、円高要因になります。

また、ハネムーン期間中に立法化を目指す措置で、マーケット的に注目されるものとしては、法人税率の引き下げが挙げられます。現在、35%とされている連邦法人税の税率を15%に引き下げるというものです。それと同時に、トランプ次期米大統領は現在、海外に滞留している米国企業の資金を米国国内に還流させるため、海外の利益を本国送金に対しては、10%の税率で済むような措置も検討しています。これらの減税策によって、米国内への資金移転が進めば、米ドルは買われます。ちなみに2004年に「本国投資法」が施行され、3,000億ドルもの資金が米国内に還流した時、ドル円は1ドル=104円台から124円台まで円安が進みました。

このように、トランプ次期米大統領が正式に大統領に就任してから100日の間に、米ドルにとっては強い材料、弱い材料が浮上してきます。法人税率の思い切った引き下げ、本国送金に対する10%課税が実現すれば、しばらくドル高円安が進むでしょう。

しかし、問題は米国の保護主義化により、第二次世界大戦後、長らく続いてきた米国覇権主義に陰りが見えてくる恐れがあることです。

歴史を紐解けば、18世紀半ばの産業革命からはパクス・ブリタニカといって、イギリス覇権の時代が長く続きました。しかし、二度の世界大戦を経て、覇権が米国に移るなか、かつて世界最強通貨と言われていた英ポンドの価値は、大幅に下がりました。

もし、トランプ次期米大統領が保護主義を色濃く打ち出した政策を実施し、世界の警察としての役回りもやめて、覇権国の座を手放すようなことになれば、今度は米ドルの価値が大幅に下落するでしょう。

パクス・チャイナの時代が来るのかどうかは、定かではありませんが、パクス・アメリカーナの放棄は、米国の最も根幹にあるファンダメンタルズが、歴史的な大転換をすることと同義です。当然、マーケット参加者は、この非常に巨大なパラダイムの大転換に付いていこうとするでしょう。

2017年という年は、これからしばらく続く円高時代の幕開けになる可能性があり、その方向性を決定づける大きな材料が、年初の大統領就任式、両院議会演説、予算教書の発表で見えてくるはずです。その意味でも年明け早々から、トランプ次期米大統領のコメントには要注意です。

 

ただ、外貨預金や外貨建て債券は、円高が進むと為替差損が生じますが、FXは外貨の買いだけでなく、外貨の売りからでも取引できます。今後、急激に円高が進んだとしても、FXなら収益を得るチャンスに恵まれます。

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このようにFXは円高、円安の方向に関係なく、相場が動けばリターンが得られるというメリットがありますが、ある程度投資の経験がないと、タイミングを読み切れず、逆に損してしまう恐れがあります。なので、まずはデモトレードを活用し、現金を用いずに取引をして、相場に慣れることが大事です。

 

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